固定電話を解約するデメリットは?メリットも合わせて紹介
多くの企業で利用されている固定電話。現代のビジネスでは電話をもつことはほぼ必須となっていますが、固定電話に対してコスト面や機能面で悩んでいたとしても、解約していいものか迷ってしまうかと思います。
実際、固定電話の解約にはメリットもあれば、デメリットもあります。解約の判断をするにあたり、その両方をしっかりハックしておく必要があります。
本記事では、固定電話の解約によるデメリットとメリット、固定電話の代わりとなるクラウドPBXのメリットと選び方についてご紹介します。
固定電話を解約するデメリットとは
まずは、固定電話を解約する代表的なデメリットについてご紹介します。
法人用の銀行口座が開設しにくい
固定電話番号がないと、法人用の銀行口座が開設しにくいといわれています。法人用の銀行口座を開設するためには、多くの銀行が「固定電話番号の記載」を条件にしているためです。また、銀行の融資やローンを組む際の審査でも、固定電話番号の方が有利とされています。そのため、法人の場合は、固定電話番号の継続を考える必要があるでしょう。
社会的信用度の低下
固定電話を解約すれば、固定電話番号が使えなくなります。
近年では、携帯電話番号を利用することも増えてきましたが、携帯電話番号だと「本当に会社を経営しているのだろうか」と不安になったり、「知らない携帯電話番号だから出るのはやめよう」と考えたりする人もいる可能性があります。やはり固定電話番号の方が、顧客に「ちゃんとしている会社だな」というイメージを与えることができるでしょう。
このように、信頼性を重視する上では、固定電話番号があるということはプラスに働くでしょう。
固定電話番号のみ知っている相手への対応
固定電話番号を使っている期間が長ければ、その番号を使って連絡を取り合っている関係者は増えるものです。そのため、固定電話番号がなくなれば、改めて電話番号変更の連絡を多くの人にしなくてはいけません。
自社の電話番号が記載された郵便物やホームページの記載などを変更しなくてはいけないため、手間や費用が発生してしまいます。
固定電話を解約するメリット
固定電話の解約には、デメリットだけでなくメリットもあります。ここでは、固定電話を解約するメリットについてご紹介します。
固定費を削減できる
固定電話を解約すれば、固定費を削減することができます。固定電話を利用する際には、基本料金と通話料金が必要です。一般的に、固定電話は携帯電話と比較すると料金が安いですが、IP電話やクラウドPBXなどの他の電話サービスと比較すると料金が高い傾向にあります。ビジネスで長期間使い続けているのであれば、コスト面で有利なクラウドPBXの方がおすすめです。
迷惑電話が減る
固定電話を解約すれば、迷惑電話の回数が減る効果が期待できます。特に詐欺などの犯罪は、番号を調べやすい固定電話にかける傾向にあります。そのため、固定電話は詐欺を含めた迷惑電話の標的になりやすいのです。固定電話番号を解約すれば、こうしたトラブルに巻き込まれる可能性が低くなるでしょう。
また、勧誘やセールスの電話の減少も期待できます。ブロックのために、ナンバーディスプレイを導入する方法もありますが、これには月額料金が発生してしまいます。そのため、固定電話を解約すれば、煩わしい勧誘やセールス電話の数を減らし、オプション料金も削減できるでしょう。
電話機を置くスペースを空けられる
固定電話を解約すれば、電話機を置くスペースを空けることができます。オフィスでは、電話対応のために、デスクに1つずつ電話機を置いていることも珍しくありません。しかし電話を頻繁に使う業種ではないと、スペースがもったいないと感じることもあるでしょう。固定電話を解約すれば、電話機を置いているスペースを空けることができ、空間を有効に活用できるようになります。
また、固定電話が不要になれば、配線工事もいりません。そのため、オフィスレイアウトも自由になるでしょう。
固定電話の解約方法
ここでは、NTT加入電話の解約方法をご紹介します。
NTT東日本
対象地域 | 北海道・青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・長野県・新潟県 |
解約方法 | Webもしくは電話から依頼する
Web 電話番号 ・固定電話の場合 ・携帯電話の場合 受付時間 9:00~17:00(年末年始12/29~1/3を除く土日祝も問い合わせ可能) |
解約に必要な情報・書類 | ・解約する電話番号 ・契約者名 ・電話を使用している住所 ・本人確認書類(必要な場合) |
工事費 | 不要 |
NTT西日本
対象地域 | 富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
※長野県の一部地域も含む |
解約方法 | Webもしくは電話から依頼する
Web 電話番号 ・固定電話の場合 ・携帯電話の場合 受付時間 9:00~17:00(年末年始12/29~1/3を除く土日祝も問い合わせ可能) |
解約に必要な情報・書類 | ・解約する電話番号 ・契約者名 ・電話を使用している住所 ・本人確認書類(必要な場合) |
工事費 | 不要 |
固定電話の代わりにはクラウドPBXがおすすめ
固定電話を解約しようと考えている企業は、代わりの電話サービスを探していると思います。そこでおすすめなのがクラウドPBXです。
ここでは、クラウドPBXのメリットや選び方についてご紹介します。
クラウドPBXのメリット
クラウドPBXとは、従来の物理的な電話交換機(PBX)をインターネット上に設置するサービスのことです。
一般的に、オフィスなどで固定電話を使用する場合は、PBXという内外線を制御する装置を設置します。しかし、このPBXは、回線の増減や定期的なメンテナンス、買い替えの際も業者に依頼する必要がありました。そのため、通常PBXを導入するには高いコストが費用で、通話料金も高めでした。
クラウドPBXはPBXをインターネット上に設置するため、物理的な装置を設置する必要がありません。そのため、申し込みから3~5営業日で使用することができます。インターネット回線とパソコンやスマホなどのデバイスさえあれば利用できるので、運用面やコストにおいて大きなメリットがあります。
特に導入後は、さまざまなコスト削減が期待できるでしょう。まずは、導入コストです。クラウドPBXは新しく電話機などの設置が不要なので、高い導入コストを支払わなくても済みます。また配線工事なども不要になるため、工事コストも不要です。
クラウドPBXには、内線や外線電話などの基本的な電話機能はもちろん、ビジネスに必要な転送・通話録音機能なども備わっています。また、回線の増減や設定などもインターネットから申し込めるので、社員の増減にも対応しやすいのが特徴です。さらに、システムのメンテナンスや更新なども事業者側が行うため、自社でメンテナンスする必要もありません。
クラウドPBXの選び方
クラウドPBXはさまざまなベンダーより提供されているため、その中から自社に適したものを選ばなくてはいけません。ここでは、クラウドPBXの選び方についてご紹介します。
まずは、電話番号が引き継げるかどうか確認しましょう。
サービスによって、現在の固定電話番号を引き継ぐことができる場合があります。電話番号を引き継げれば、電話番号の変更を連絡しなくても済むので、手間が減るでしょう。ただし、現在の契約によっては、電話番号が変わる場合があります。そのため、現在の電話番号を引き継ぎたい場合は、引き継ぎができるかベンダーに確認しましょう。
また、料金についても必ずチェックしておきましょう。
クラウドPBXにはさまざまな料金プランがあります。全体的に価格が安いのがクラウドPBXの特徴ですが、月額費用やオプション費用などを追加すると思ったよりも高額になるケースがあります。そのため、自社に必要な料金プランとコストが適正か、社内で事前にしっかり検討しましょう。導入コストだけでなく、ランニングコストも計算する必要があります。
さらに、ビジネスで使うものですので、セキュリティ対策もしっかり確認しましょう。
企業では個人情報などを取り扱うことも多いので、ウィルスや情報漏えいには気を付けなくてはいけません。一度、情報漏えいなどの問題があれば、顧客からの信頼をなくしてしまいます。さらに、失った信頼を回復するまでに時間がかかるでしょう。また、場合によっては賠償責任が発生することも考えられます。そのため、ベンダー側がどのようなセキュリティ対策を行っているか、あらかじめ確認しましょう。
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固定電話を解約するメリット・デメリットを知ろう
固定電話の解約には、メリットもあればデメリットもあります。
ビジネスで使う場合、固定電話番号がなくなるのは大きなデメリットですが、クラウドPBXなら固定電話番号を引き継げるケースも多いです。また、クラウドPBXなら、同じアプリをインストールしている者同士は内線扱いになるため、大幅なコスト削減も期待できるでしょう。さらに、クラウドPBXならではの機能を使えば、業務効率化も期待できます。
ぜひ、固定電話の代わりにクラウドPBXを導入してみてはいかがでしょうか。