クラウド型コンタクトセンターにはクラウドPBXがおすすめ!メリットや課題とは

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クラウド型コンタクトセンターの導入に関心が高まっている昨今、多くの企業が運用コストの削減や柔軟な労働環境の実現を目指し、従来のオンプレミス型システムからクラウド型への移行を検討しています。その中で、クラウドPBX(Private Branch Exchanger)は特に注目されています。クラウドPBXを採用すれば、コンタクトセンター業務の効率化を図り、運営面での課題の解消が可能です。

本記事では、クラウド型コンタクトセンターの基本的な概念やそのメリット・課題、そしてクラウドPBXがどのようにしてコンタクトセンターに最適な選択肢となるかを詳しく紹介します。

 

クラウド型コンタクトセンターとは

クラウド型コンタクトセンターとは、従来のオンプレミス型のコンタクトセンターシステムをクラウド環境で提供するものを指します。

従来のシステムでは、各企業が自社でサーバを所有し、その管理や運用に大きな労力とコストがかかっていました。しかし、クラウド技術の進化によりこれらのシステムがクラウド上での運用が可能となり、企業は自社でハードウェアを管理する必要がなくなります。

クラウド型コンタクトセンターは、特定のソフトウェアやプラットフォームをインターネット経由で利用可能です。そのため、企業はサービスプロバイダーにシステムの運営を委託し、必要に応じてスケールアップやスケールダウンが容易に行えます。

特に、顧客からの問い合わせやサポート業務を効率的に管理するために利用されています。クラウドベースのシステムは、従業員がどこからでもアクセスできるという特徴を持っています。これにより、リモートワークや分散型の拠点運営も実現しやすくなるでしょう。また、インターネットを介してシステムにアクセスできるため、システムのメンテナンスやアップデートも自動化されており、運用負荷を軽減できます。

 

コンタクトセンターをクラウド化するメリット

クラウド型コンタクトセンターに導入には多くの利点があります。以下で代表的なメリットを紹介します。

 

コストを削減できる

クラウド化の最大のメリットの一つは、コスト削減です。オンプレミス型では、ハードウェアの購入、設置、保守に多大な費用がかかりますが、クラウド型ではそのような初期投資が不要です。

また、システムのメンテナンスやアップデートもサービス提供者側で行われるため、ITリソースを節約できます。さらに、従量課金制のクラウドサービスを活用すれば、必要な分だけ費用を支払えるため、運営規模に応じた柔軟なコスト管理が可能です。また、システムの保守や更新は、サービスプロダイバーが行います。そのため、メンテナンス費用などは、ほとんど不要です。

 

導入スピードが早い

従来型のコンタクトセンターでは、システムの構築に数か月以上の時間を要するのが一般的でした。しかし、クラウド型ではインターネット環境さえ整っていれば、数日から数週間でシステムが稼働するケースも多く、迅速な導入が可能です。

このスピード感は、急なビジネスニーズや予想外のトラブルに対応するために非常に有効です。

 

在宅勤務や複数拠点での運営が可能

クラウド型コンタクトセンターは、インターネット経由でどこからでもアクセス可能です。そのため、リモートワークや複数拠点での同時運営が容易に行えます。

これにより、従業員が自宅や外部のオフィスからでも円滑に業務を遂行でき、特にパンデミック時や緊急事態においても業務の継続性を維持できます。また、地理的な制約が減ることで、優秀な人材を全国や海外から採用できる点も大きなメリットです。在宅型のコンタクトセンターの設置も容易に行えるでしょう。

 

システム活用がしやすい

クラウド型コンタクトセンターは、サービスプロバイダーが最新の技術を提供し続けます。そのため、AIやチャットボットなどの先進的なツールを容易に取り入れられます。これにより、顧客対応の効率化が図られ、従業員の負担軽減や顧客満足度の向上が期待できます。さらに、データ分析ツールも活用しやすく、顧客対応履歴の蓄積やパフォーマンス分析が行いやすくなります。

 

期間限定でのコンタクトセンター運営がしやすい

クラウド型は、柔軟にスケールアップやスケールダウンが可能なため、期間限定のキャンペーンやシーズナルな業務増加にも対応しやすいです。必要に応じてリソースを追加し、業務終了後には即座に縮小できるため、無駄なコストを抑えられるでしょう。

 

コンタクトセンターをクラウド化する際の問題点

クラウド型コンタクトセンターには多くのメリットがある一方で、導入にあたっていくつかの課題も存在します。以下でその主な問題点を紹介します。

 

導入システムのカスタマイズが難しい

クラウド型コンタクトセンターのシステムは、汎用的な設計がされていることが多く、企業の特定のニーズに合わせたカスタマイズが難しい場合があります。特に、業界ごとに異なる業務プロセスや顧客対応のフローを必要とする企業にとって、クラウド型の標準的な機能では十分に対応できないケースがあります。

オンプレミス型では、自社のシステムに合わせた柔軟なカスタマイズが可能でしたが、クラウド型では提供される機能や設定範囲が限定的です。特殊な要件に対応するために追加開発が必要になるケースもあります。また、カスタマイズの範囲が限られているため、完全に自社に最適な形で運用できないと感じる企業もあるでしょう。

これに加えて、カスタマイズの度合いに応じた追加費用や、導入後の変更がしにくいという点も企業にとっての課題となります。標準機能の範囲でどれだけ業務に適応できるかを事前にしっかり検討する必要があります。

 

ランニングコストがかかる

クラウド型コンタクトセンターは、オンプレミス型に比べて初期投資を大幅に抑えられるという大きなメリットがありますが、その代わりに毎月の利用料金が発生します。これはサブスクリプション形式の料金体系が一般的であり、利用規模に応じて従量課金されるケースが多いです。

特に、コンタクトセンターの規模が大きくなるほど、利用者数や通信量に基づいてコストが増加するため、長期的にはオンプレミス型よりも高額になる可能性があります。

また、クラウド型は月額費用以外にも、追加機能の利用やデータの保管・分析にかかるオプション費用が発生することも多く、想定外のコストが発生するケースもあります。これにより、運用期間が長くなるほど累積コストが増え、最終的にはオンプレミス型と同程度、またはそれ以上のコストになることも考えられます。

クラウドサービスを選定する際には、短期的なコスト削減だけでなく、長期的な運用コストを見据えて選択することが重要です。

 

セキュリティリスクが存在する

クラウド型コンタクトセンターを運用する上で、特に重要なのがセキュリティリスクです。クラウドサービスはインターネットを介してアクセスするため、従来のオンプレミス型に比べて外部からの攻撃や不正アクセスのリスクが高まります。顧客の個人情報や企業の機密情報を多く扱うコンタクトセンターにとって、セキュリティ対策が不十分だと、データの漏洩やサイバー攻撃のリスクが重大な課題となります。

クラウドサービスの提供元がどれだけセキュリティに力を入れているかによって、安心して利用できるかが決まりますが、それでも常にゼロリスクではありません。特に、クラウドサービスを外部業者に依存する形で利用するため、データ管理の一部を委託しなければいけません。このため、完全なコントロールを失うことになります。

これにより、企業は常にセキュリティリスクを考慮し、サービス提供者との契約内容やセキュリティポリシーを厳しく精査する必要があります。また、利用者側も強固なパスワード管理や二段階認証など、アクセス管理を徹底することでリスクを軽減する対策を講じなくてはいけません。

 

クラウド型コンタクトセンターの導入ならクラウドPBXがおすすめ

クラウドPBXは、クラウド型コンタクトセンターの基盤として最適な選択肢とされています。クラウドPBXは、従来のPBX機能をクラウド上で提供するサービスで、音声通話や内線電話の管理をインターネットを通じて行えます。これにより、従来の電話システムのように物理的な機器を設置する必要がなく、コスト削減や運用の簡略化が実現します。

また、クラウドPBXは他のクラウドサービスとの連携が容易であり、CRM(顧客関係管理)システムやカスタマーサポートツールとの統合も簡単です。これにより、顧客対応の一元管理が可能になり、顧客満足度の向上が期待できます。さらに、リモートワークや複数拠点での運用にも対応できるため、現代の多様化する働き方にも柔軟に対応します。

 

コンタクトセンターにもおすすめのクラウドPBX「ナイセンクラウド」

ナイセンクラウドは、パソコン、電話機、スマホなどにも対応しており、既にお手元にある端末を活用してご利用いただけるクラウドPBXです。03や06などの全国の市外局番はもちろん、050番号や0120・0800のフリーダイヤルに対応しています。

詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。

▼1分でわかるナイセンクラウド

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また、2台のスマホでフリーダイヤルを利用することに特化した「スマフリ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマフリを先に導入してみて、使い勝手や機能を確認したのちにナイセンクラウドに切り替えることも可能です。

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まとめ

クラウド型コンタクトセンターは、コスト削減、迅速な導入、リモートワーク対応、柔軟な運用など、多くのメリットを提供します。一方で、導入時のカスタマイズの制限やセキュリティリスクといった課題も存在しますが、適切なプロバイダーを選び、クラウドPBXを導入すれば、これらの課題は解消されることが多いでしょう。

クラウドPBXは、クラウド型コンタクトセンターの導入において非常に有効なツールであり、企業の業務効率を大幅に向上させる可能性を秘めています。