スマホでIP電話を使うメリットとは?利用方法も解説

2024年9月25日ビジネスフォン

近年、通信技術の進歩により、私たちのコミュニケーション手段は大きく変化しています。その中でも注目を集めているのが、IP電話です。特に、スマホでIP電話を利用すると、さまざまなメリットを享受できます。

本記事では、スマホでIP電話を使うメリットと、その利用方法について詳しく解説していきます。

 

IP電話とは?

IP電話とは、インターネットプロトコル(IP)を利用して音声通話を行う技術のことです。従来の固定電話や携帯電話が使用する回線交換方式とは異なり、IP電話はパケット交換方式を採用しています。

この技術により、音声データをデジタル化し、インターネット回線を通じて送受信することが可能になりました。つまり、電話回線ではなく、インターネット回線を使って通話を行うのです。

この方式にはいくつかの大きな利点があります。例えば、低コストでの通話、高音質、そして付加機能の充実などが挙げられます。特に、長距離通話や国際通話において、従来の電話サービスと比べて大幅なコスト削減が可能です。また、インターネット回線の品質向上に伴い、音声品質も格段に向上しています。

 

スマホでIP電話を使うメリット

スマホでIP電話を利用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。以下で主な利点を詳しく解説します。

 

通話料金の大幅な削減

スマホでIP電話を利用する最大のメリットは、通話料金の削減です。特に、長距離通話や国際通話において、その効果は顕著です。従来の携帯電話の通話料金と比較すると、IP電話を利用することで、トータルで支払う料金を抑えられるでしょう。

例えば、海外に住む友人や家族と頻繁に連絡を取る場合、IP電話を利用することで通信費を大幅に抑えられます。また、ビジネスで海外クライアントとの通話が多い場合も、IP電話の利用は大きなコスト削減につながるでしょう。

 

場所を選ばない利用

スマホでIP電話を利用する利点として、場所を選ばずに利用できることが挙げられます。4G/5GなどのモバイルネットワークやWi-Fiに接続できる環境であれば、どこからでも通話が可能です。

たとえ出張先であっても、モバイルネットワークやホテルやカフェのWi-Fiなどを利用して、取引先や同僚と通常の電話番号で連絡を取れます。

また、山間部や離島など、携帯電話の電波が届きにくい場所でも、Wi-Fi環境さえあればIP電話を利用して通話が可能です。

 

高音質な通話

IP電話の技術進歩により、通話品質が大幅に向上しています。特に、高速インターネット回線を利用することで、従来の携帯電話よりもクリアな音声で通話を楽しむことができます。これは、ビジネス通話や重要な会話において特に大きな利点となります。

また、一部のIP電話サービスでは、HD音声と呼ばれる高品質な音声通話にも対応しています。これにより、相手の声がより自然に聞こえ、まるで対面で会話しているかのような臨場感を味わうことができます。

 

柔軟な番号管理

IP電話を利用することで、柔軟な番号管理が可能になります。例えば、固定電話の番号をスマホで利用したり、複数の電話番号を1台のスマホで管理したりすることができます。これはビジネス用と個人用の番号を分けたい場合などに便利です。

また、引っ越しの際も、物理的な電話回線の移転を行う必要がなく、同じ電話番号を継続して使用することができます。これにより、番号変更に伴う手続きや連絡先の更新の手間を省けるでしょう。

 

スマホでIP電話を使う方法

スマホでIP電話を利用するには、主に以下の方法があります。それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

 

固定電話番号取得サービス

固定電話番号取得サービスは、スマホのアプリのサービスで、実際の固定電話回線を持たずに固定電話番号を利用できます。このサービスを利用することで、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスで固定電話番号を使用できます。物理的な固定電話機や電話回線が不要であり、03(東京)や06(大阪)などの市外局番から始まる固定電話番号を取得できるのが特徴です。アプリなどを通じて、どこからでも固定電話番号で通話が可能となるため、個人事業主や小規模事業者にとって、オフィスを持たずにビジネス用の固定電話番号を持てるメリットがあります。

 

クラウドPBX

クラウドPBXは、従来のオフィス内に設置する物理的なPBX(構内交換機)の機能をクラウド上で提供するサービスです。電話システムをクラウド化することで、柔軟で拡張性の高い通信環境を実現します。物理的なPBX機器が不要であるため、初期投資を抑えられることが大きな特徴です。インターネット経由で利用するため、場所を選ばず利用可能であり、社内の内線通話や転送、保留などの高度な機能を利用できます。

スマホやPCから内線番号での通話が可能で、必要に応じて簡単に内線数を増減できるため、企業の成長や変化に柔軟に対応可能です。さらに、通話録音や通話履歴管理などの付加機能も利用可能です。クラウドPBXは、主に企業向けのサービスとして提供されており、従業員が複数の拠点や在宅で働く場合でも、統一された電話システムを利用できるため、テレワークの推進にも役立つでしょう。

 

ひかり電話

ひかり電話は、NTTが提供する光回線を使用したIP電話サービスです。従来の固定電話と同様の使い勝手で、高品質な音声通話を実現します。光回線を利用するため、高音質な通話が可能であり、従来の固定電話と同じように、固定電話機を使用できます。0ABJ番号(市外局番から始まる一般的な固定電話番号)を使用するため、一般的な固定電話と同じように扱えるのが特徴です。

多くの場合、光回線のインターネットサービスとセットで契約することが多く、通話料金が従来の固定電話よりも安価な場合が多いのも特徴です。付加サービスとして、ナンバー・ディスプレイや着信転送などの機能を利用できるため、利便性が高いです。ひかり電話は家庭向けから事業者向けまで幅広く提供されており、光回線の契約と合わせて利用することで、インターネットと電話を一体化したサービスを受けられます。

 

スマホでIP電話を使う場合の注意点

IP電話の利用には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点も存在します。ここでは主な注意点を紹介します。

 

インターネット接続の品質に依存する

IP電話の通話品質は、インターネット接続の品質に大きく依存します。不安定なWi-Fi環境や、低速なモバイルデータ通信環境下では、音声の遅延や途切れが発生する可能性があります。特に公共のWi-Fiスポットなど、混雑した環境での利用には注意が必要です。

安定した通話を行うためには、可能な限り高速で安定したインターネット接続を確保することが重要です。自宅や職場では、安定したWi-Fi環境を整えることをおすすめします。外出先では、4GやLTE、5Gなどの高速モバイルデータ通信を利用することで、良好な通話品質を維持できる可能性が高くなります。

 

セキュリティとプライバシーの強度の確認が必要

IP電話は、インターネットを介して通信を行うため、セキュリティとプライバシーに関する懸念が生じる可能性があります。信頼性の高いアプリケーションや、暗号化機能を備えたサービスを選択することが重要です。

また、公共のWi-Fiなど、セキュリティが確保されていない可能性のあるネットワークでの利用には十分注意が必要です。可能であれば、VPNサービスと併用することで、より安全な通信環境を確保することができます。

 

緊急通報の制限

多くのIP電話サービスでは、緊急通報(110番、119番など)に対応していない場合があります。これは、IP電話が必ずしも利用者の正確な位置情報を提供できないためです。

緊急時に備えて、通常の携帯電話回線も併用できる状態にしておくことが重要です。また、利用しているIP電話サービスの緊急通報対応状況を事前に確認しておくことをおすすめします。

 

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まとめ

スマホでIP電話を利用することで、通話料金の大幅な削減、場所を選ばない利用、高音質な通話、多機能性、柔軟な番号管理、セキュリティの向上など、多くのメリットを享受することができます。これらの利点は、個人利用はもちろん、ビジネスシーンにおいても大きな価値をもたらすでしょう。