050電話番号を利用できるサービス5選と比較のポイント

050電話番号を利用できるサービスは数多くあります。近々050電話番号を導入したいと検討している企業の中には、どのサービスを選べば良いのか迷っているところもあるでしょう。携帯電話とは違ってサービスを乗り換えると電話番号が変更されてしまうため、あまり気軽には乗り換えできません。失敗しないように慎重に選びたいところです。
本記事では050電話番号を利用できる主なサービスを紹介し、比較する際にチェックしておくべきポイントを解説していきます。
050電話番号とは
050で始まる電話番号はIP電話の番号です。固定電話の番号とは異なり11桁で構成されており、地域を示す数字はありません。そのため、地域とは無関係に利用できるのが特徴です。050で始まる電話番号なら、オフィスや店舗などの拠点を移転しても、変更することなくそのまま使用を継続できます。
ハイフンで区切られた真ん中の部分の4桁は、サービスを提供している通信会社ごとに割り振られているものです。同じ通信会社を利用しているユーザー同士なら、真ん中の4桁が同じになる可能性があります。
また、050電話番号は、IP電話機の他にPCやスマートフォンなどでも利用可能です。IP電話機なら外観や機能などは固定電話機によく似ているため、オフィスでよく利用されています。テレワークや外回りの営業などで使用する場合には、スマートフォンで使用すると便利です。
050電話番号を利用できるサービス
050電話番号を利用できるサービスのうち代表的なものを紹介していきます。
ナイセンクラウド
ナイセンクラウドはクラウドPBXのサービスです。利用可能な電話番号の種類が幅広く、050で始まる番号も利用できます。上場企業を含む6,500社で導入されており、運用実績は13年です。
1つの050電話番号を複数のスマートフォンやPCで利用し、内線通話もできます。離れた地域にある支店で本社と同じ050電話番号を利用することも可能です。IVRや自動通話録音、電話会議など便利な機能も多くあります。
初期費用は10,000円で、月額費用はプランによって異なります。1人用のライトが2,000円で小規模用のペアが5,000円、中規模以上用のプロが10,000円です。
ナイセンクラウドの詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。
▼1分でわかるナイセンクラウド
プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。
トビラフォンCloud
トビラフォンCloudも050電話番号に対応しているクラウドPBXのサービスです。電話の発着信や通話内容に関する情報をクラウド上で一元管理できる機能が備わっています。自動通話録音や自動テキスト化などの機能があるため、スムーズな情報共有が可能です。チャットツールやSFAツールなどと連携できる機能も備わっています。
料金は初期費用が33,000円で、月額料金は基本セットで3,300円です。
FleaLine
FleaLineも離れた拠点と内線通話ができるIP電話サービスです。代表番号を設定した上で、複数の電話機に内線番号を割り振り、着信を振り分けられる機能が備わっています。内線ごとに050電話番号を設定できるため、外部からの着信を直接各部署で受電可能です。音声自動応答や通話転送、ボイスメールなどの機能も備わっています。
毎月の基本料金は外線数と内線数で決まる仕組みで、外線は1本につき440円、内線は1,100円です。
03plus
03plusは、スマートフォンで固定電話の番号を利用できるサービスですが、050電話番号も利用できます。複数の電話番号を管理したり複数名で利用したりすることも可能です。パーク保留の機能もあり、離れた場所にある端末で通話を再開することもできます。音声自動応答や時間外アナウンスなどオプションの機能も豊富です。
基本料金は月額1,280円で、初期費用が5,000円かかります。
LaLa Call
LaLa Callはスマートフォンで050電話番号を利用できるサービスです。専用のアプリを使用して発着信できます。1台のスマートフォンで携帯電話の番号と050電話番号を使い分けたい人にとって便利です。留守番電話機能やメッセージを送信できる機能なども備わっています。ただし複数の端末を連携して利用するような機能はありません。フリーランスや一般の個人など1人で利用したい人に向いています。月額基本料は110円とリーズナブルですが、2025年7月利用分からは429円へと改定されます。
050電話番号を利用できるサービスの比較ポイント
050電話番号を利用できるサービスを選ぶ際は、どのような点に着目して比較すれば良いのか見ていきましょう。
機能性
050電話番号を利用できるサービスは、それぞれ利用できる機能が異なります。自社の電話業務の内容と照らし合わせて、どのような機能が必要なのか整理しておきましょう。
企業がビジネス用途で使用するのであれば、パーク保留の機能が必要なケースは多いです。業態によっては留守番電話や転送、音声自動応答などの機能も必要でしょう。
また、機能によってはオプション扱いの場合もあります。基本料金だけで利用できるのかどうかも確認しておきましょう。
操作のしやすさ
操作しにくいサービスを利用していると、ストレスになりやすいです。操作ミスも増えてしまい業務効率が悪化してしまう可能性があります。操作方法を覚えるのにも時間がかかってしまうでしょう。
そのため、050電話番号を利用できるサービスを選ぶ際は、操作性を確認しておきましょう。特に発着信や使用頻度の高い機能を簡単に操作できるかどうかが大切です。
通話品質
050電話番号はサービスによって通話品質に差があります。固定電話や携帯電話との違いが分からないくらい高品質なサービスもあれば、頻繁に遅延が生じるサービスもあるでしょう。ビジネス用途なら、通話品質は非常に重要です。通話品質の悪いサービスを利用していると相手にストレスを与えてしまい、会社の評判にも影響してしまいます。通話品質に問題ないかどうかを確認してから、サービスを決めるようにしましょう。
また、通話品質はインターネット回線の影響も受けるため注意が必要です。
料金
基本料金と通話料金、オプション料金など合計で毎月かかる料金を確認し、高すぎず予算に合うところを選びましょう。また、安ければ良いというわけではありません。機能や通話品質とのバランスが重要です。
基本的に機能が豊富なクラウドPBXのサービスだとやや高めで、シンプルなIP電話アプリだと安い傾向にあります。通話料金に関しては、050電話番号ならほとんどのサービスで3分8〜9円程度と非常にリーズナブルです。
サポート体制
操作方法で分からないことがあった場合には、サポートに問い合わせをすることもあるでしょう。必要なときにサポートを受けられるように、対応してもらえる曜日や時間帯を確認しておきましょう。
また、メールやチャットでのみ対応しているところもあれば、電話でのサポートを受け付けているところもあります。
まとめ
050で始まる番号はIP電話の番号です。低コストで利用可能なデバイスの種類も多いため、一般企業で幅広く利用されています。
主にクラウドPBXのサービスとIP電話アプリのサービスで050電話番号を利用可能です。クラウドPBXは複数端末の管理や内線通話ができて機能が豊富です。IP電話アプリはリーズナブルな料金で手軽に利用できます。
機能性や操作方法、通話品質、料金サポート体制などをよく比較した上で自社に合ったサービスを選ぶようにしましょう。