固定電話の基本料金はどれくらい?料金の仕組みを解説
固定電話を利用する際に必要な料金には、基本料金、通話料金など、さまざまな料金があります。本記事では、固定電話の基本料金や料金の仕組みについてご紹介します。
固定電話の基本料金とは
固定電話を利用するには、通話料金だけでなく、さまざまな料金が必要です。この料金を合わせて「基本料金」といいます。
基本料金の構成
本料金は契約内容の利用種別(住宅用・事務用)の区分によって異なります。
主に「回線使用料」「屋内配線使用料」「機器使用料」「付加機能使用料」で構成されています。屋内配線使用料とは、機器使用料レンタルで利用している場合に必要です。
また、月額料金に加えて、1電話番号ごとにユニバーサルサービス料2.2円/月及び、電話リレーサービス料1.1円/月が必要です。電話リレーサービスは、2022年4月~9月利用分は1.1円/月、 2022年10月~2023年3月利用分は0円/月、2023年4月以降は未定とされています。
固定電話の料金構成
ここでは、固定電話の基本料金を構成している各項目について、詳しくご紹介します。
回線使用料
回線使用料とは、設備の保守や更改にかかる費用や申込受付業務、通話利用度数の調査・審査、料金の請求・徴収に必要な費用です。
屋内配線使用料
屋内配線をレンタルで利用している場合に必要な料金です。
機器使用料
端末機器(電話機、PBXなど)をレンタルで利用する場合に必要な料金です。
回線使用料金の目安
加入電話(ダイヤル回線 ・ プッシュ回線) 回線使用料
区分 | 1級取扱所 | 2級取扱所 | 3級取扱所 | ||
加入電話・
ライトプラン |
ダイヤル回線用 | 事務用 | 2,805円 | 2,860円 | 3,025円 |
住宅用 | 1,870円 | 1,980円 | 2,145円 | ||
プッシュ回線用 | 事務用 | 2,915円 | 2,915円 | 3,025円 | |
住宅用 | 2,035円 | 2,035円 | 2,145円 | ||
加入電話 | ダイヤル回線用 | 事務用 | 2,530円 | 2,585円 | 2,750円 |
住宅用 | 1,595円 | 1,705円 | 1,870円 | ||
プッシュ回線用 | 事務用 | 2,640円 | 2,640円 | 2,750円 | |
住宅用 | 1,760円 | 1,760円 | 1,870円 |
※上記料金に加え、1番号ごとにユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料が必要
INSネット64、INSネット1500 回線使用料
INSネット64・ライト | 事務用 | 4,158円 |
住宅用 | 3,333円 | |
INSネット64 | 事務用 | 3,883円 |
住宅用 | 3,058円 | |
INSネット1500 | 34,100円 |
※上記料金に加え、1番号ごとにユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料が必要
固定電話の通話料金
固定電話から固定電話
市内通話料金(9.35円でかけられる秒数)
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
区域内 | 3分 (9.35円) | 4分 (9.35円) |
※昼間(午前8時~午後7時)、夜間(午後7時~午後11時)、深夜 (午後11時~午前8時)
※()の数字は、3分間通話した場合の料金です。
同一県内の市外通話料金(11円でかけられる秒数)
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
区域隣接・~20kmまで | 90秒 (22円) | 2分 (22円) | |
20kmを超え60kmまで | 1分 (33円) | 75秒(33円) | 90秒(22円) |
60kmを超え | 45秒 (44円) | 1分 (33円) | 90秒 (22円) |
固定電話からIP電話(050番号)
下記は時間帯に関わらず同一料金です。
固定電話、ひかり電話(電話サービス)からの発信の場合(3分間ごとの通話料金)
NTT東日本と接続する事業者名 | 事業者識別コード | 料金 (固定電話) |
料金 (ひかり電話) |
ソフトバンク株式会社※1 | 1000~1699、1810~1812 | 11.55円 | 11.55円 |
楽天モバイル株式会社 | 5210~5299、5301~5311、5316~5320、5323~5330、5333~5375、5384、5385、5432~5539、5570~5587、5589~5597、5600~5607、5777~5899 | ||
中部テレコミュニケーション株式会社 | 7770~7777 | ||
東北インテリジェント通信株式会社 | 7787~7789 | ||
株式会社STNet | 8800~8810 | ||
株式会社QTnet | 6619~6622 | ||
株式会社オプテージ | 7100~7134 | ||
株式会社エネルギア・コミュニケーションズ | 8008、8015、8017、8018、8023~8025、8028、8029、8032、8033、8200~8203 | ||
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 | 3300~3862、3900、8600、8601、2403、5540~5566 | 11.88円 | 11.88円 |
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 9000~9015 | ||
KDDI株式会社 | 3000~3005、3007~3102、3104、3106~3129、3131~3194、3196~3202、3204~3207、5004、5005、5200~5202、5204、5205、5207、5208、7000、7001 | ||
ZIP Telecom株式会社 | 4462~4464、6860~6893 | ||
楽天モバイル株式会社 | 8000~8007、8009~8014、8016、8019~8022、8026、8027、8030、8031、8034~8038 | ||
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 9000~9015 | ||
アルテリア・ネットワークス株式会社 | 8880~8892、7300~7303、7500~7508、7510~7513、7515~7522、7524~7530、7532、7534、7535、7537~7544、7546、7547、7550、7551、7554、7555、7558~7562、7566~7568、7570~7587 | ||
Coltテクノロジーサービス株式会社 | 4560~4563 | ||
株式会社アイ・ピー・エス | 5050~5059 | ||
株式会社コムスクエア | 1820~1879 | ||
株式会社ハイスタンダード | 2300~2305 | ||
ソフトバンク株式会社 | 1700~1809、2000~2036 | 11.55円 |
固定電話から携帯電話・PHS(0036を使用して行う通話)
固定電話から携帯電話
区分 | 通話料金 |
携帯電話への通話料金※1 | 17.6円/60秒 |
固定電話からPHS(0036を使用して行う通話)への通話料金
料金種別 | 料金額 | ||
通話料金 | 次の秒数までごとに11円 | ||
区域内通話 | 60秒 | ||
隣接区域内通話 | 45秒 | ||
区域外通話 | 160kmまで | 45秒 | |
160kmを超えるもの | 36秒 | ||
上記の通話料金のほか通話1回ごと | 11円 |
IP網移行後
IP網移行後は、基本料金は変わらず、通話料金が全国一律になります。
通話料金(2024年以降)
通話の種類 | 通話料 |
区域内 | 全国一律 ※1
9.35円/3分 |
隣接・〜20kmまで | |
20kmを超え60kmまで | |
60km超え | |
県間通話 | |
携帯電話への通話 | 17.6円/60秒(現状と同額) |
IP電話(050番号)への通話 | 11.55円/3分 |
※1 NTT東日本・NTT西日本の切替後の加入電話・INSネット・「ひかり電話」および「コラボ光ひかり電話」(テレビ電話・データコネクト・データコネクト通信中の音声通話は除く)、他社加入電話、他社IP電話(050番号への通話を除く)へ発信の場合。
参照:
「固定電話から携帯電話・PHS(0036を使用して行う通話)への通話料金」
料金を安くしたいならクラウドPBXがおすすめ
固定電話よりも電話料金を安くしたいのであれば、クラウドPBXがおすすめです。
クラウドPBXは、インターネット回線を利用した電話サービスです。従来はオフィス内に設置していたPBX(交換機)をインターネット上に配置することで、PBXの機能をインターネット経由で利用できるようにしたものです。これにより、インターネット環境さえあれば場所を問わず電話が利用できるようになります。また、拠点同士を内線でつなぐことができるため、拠点間の通話が無料となります。
クラウドPBXは導入にかかる初期費用、月額費用、そして通話料が、固定電話に比べると安く抑えられる傾向にあります。また、拠点ごとにPBXを設置しなくても良いため、回線工事のコストも削減できます。
では、具体的にクラウドPBXの利用時にどのような料金がかかるか、詳しく見ていきましょう。
・初期費用
クラウドPBXは配線などの工事費用は不要ですが、回線割り当てやサーバー登録などの初期費用が必要となります。初期費用は回線数などによって異なりますが、10,000~50,000円ほどが相場のことが多いです。
さらに、別途社用スマホや、クラウドPBXに対応した電話機を購入する場合は、それらの購入費用が必要になるでしょう。
・月額利用料
月額利用料とは、ベンダーが構築した環境を利用するための料金です。ベンダーごとに料金が異なりますが、1ユーザーあたり1,000~2,000円が目安です。ユーザーが増えるほど、利用料金も増えることとなります。
・通話料金
クラウドPBXは、距離に関係なく通話料金は一律です。
固定電話:3分8円
スマホでの通話:1分15円~16円
フリーダイヤル:1分10円~3分10円
また、社員同士の通話は内線通話の扱いになるため、通話料金は無料です。
安心して使えるクラウドPBXならナイセンクラウド
ナイセンクラウドは、パソコン、電話機、スマホなどにも対応しており、既にお手元にある端末を活用してご利用いただけるクラウドPBXです。03や06などの全国の市外局番はもちろん、050番号や0120・0800のフリーダイヤルに対応しています。日本マーケティングリサーチ機構調べにおいて「テレワークに役立つサービス」「信頼と実績のクラウドPBX」「経営者が選ぶ電話サービス」において1位に選ばれています。
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プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。
また、2台のスマホで固定電話番号を利用することに特化した「スマコテ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマコテで使い勝手や機能を試し、必要に応じてナイセンクラウドに切り替えることも可能です。
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固定電話の基本料金を知ろう
固定電話の基本料金は1種類ではなく、「回線使用料」「屋内配線使用料」「機器使用料」「付加機能使用料」で構成されています。さらに、1番号ごとにユニバーサルサービス料と電話リレーサービス料が必要です。
また、それに加えて通話料金がプラスされます。距離に応じて料金が変わるので、日々のコストが計算しにくい部分もあるでしょう。
もっとコストを下げたい場合は、クラウドPBXの利用がおすすめです。クラウドPBXは、通話料金が一律などが特徴です。さらに、同じシステムを利用していると内線扱いになるため、外出中の社員のスマホにかけても、内線通話扱いとなり、通話料が無料です。
月々の電話コストが気になっている方は、ぜひクラウドPBXを検討してみてはいかがでしょうか。