固定電話の通話料金はどれくらい?詳しく解説します

2024年12月16日ビジネスフォン

固定電話の導入を考えている企業は多いと思いますが、気になるのは料金ではないでしょうか。通常の固定電話は距離や時間、またはかける相手(固定電話・携帯電話)によって、通話料金が異なります。

本記事では、固定電話の通話料金やコストを下げたい場合の方法について詳しくご紹介します。

 

固定電話の通話料金 

固定電話から固定電話への通話料は、以下のように区分されています。

 

・区域内

単位料金区域(市内通話料金(昼間3分9.35円で通話できる区域)の通話で、全国を561の区域に分けて設定されています。

 

・隣接区域内通話料

隣接する単位料金区域相互間の通話であり、距離に関係なく一律の料金となっています。

 

・区域外通話料

区域内、隣接区域内以外の通話で、単位料金区域相互間の距離が遠くなるほど料金が高くなります。

 

固定電話から固定電話

市内通話料金(9.35円でかけられる秒数)

距離段階 昼間 夜間 深夜
区域内 3分 (9.35円) 4分 (9.35円)

※昼間(午前8時~午後7時)、夜間(午後7時~午後11時)、深夜 (午後11時~午前8時)

※()の数字は、3分間通話した場合の料金です。

 

同一県内の市外通話料金(11円でかけられる秒数)

距離段階 昼間 夜間 深夜
区域隣接・~20kmまで 90秒 (22円) 2分 (22円)
20kmを超え60kmまで 1分 (33円) 75秒(33円) 90秒(22円)
60kmを超え 45秒 (44円) 1分 (33円) 90秒 (22円)

 

参照:NTT東日本「固定電話から固定電話への通話料金」

 

固定電話からIP電話(050番号)

下記は時間帯に関わらず同一料金です。

 

固定電話、ひかり電話(電話サービス)からの発信の場合(3分間ごとの通話料金)

 

NTT東日本と接続する事業者名 事業者識別コード 料金
(固定電話)
料金
(ひかり電話)
ソフトバンク株式会社※1 1000~1699、1810~1812 11.55円 11.55円
楽天モバイル株式会社 5210~5299、5301~5311、5316~5320、5323~5330、5333~5375、5384、5385、5432~5539、5570~5587、5589~5597、5600~5607、5777~5899
中部テレコミュニケーション株式会社 7770~7777
東北インテリジェント通信株式会社 7787~7789
株式会社STNet 8800~8810
株式会社QTnet 6619~6622
株式会社オプテージ 7100~7134
株式会社エネルギア・コミュニケーションズ 8008、8015、8017、8018、8023~8025、8028、8029、8032、8033、8200~8203
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 3300~3862、3900、8600、8601、2403、5540~5566 11.88円 11.88円
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 9000~9015
KDDI株式会社 3000~3005、3007~3102、3104、3106~3129、3131~3194、3196~3202、3204~3207、5004、5005、5200~5202、5204、5205、5207、5208、7000、7001
ZIP Telecom株式会社 4462~4464、6860~6893
楽天モバイル株式会社 8000~8007、8009~8014、8016、8019~8022、8026、8027、8030、8031、8034~8038
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 9000~9015
アルテリア・ネットワークス株式会社 8880~8892、7300~7303、7500~7508、7510~7513、7515~7522、7524~7530、7532、7534、7535、7537~7544、7546、7547、7550、7551、7554、7555、7558~7562、7566~7568、7570~7587
Coltテクノロジーサービス株式会社 4560~4563
株式会社アイ・ピー・エス 5050~5059
株式会社コムスクエア 1820~1879
株式会社ハイスタンダード 2300~2305
ソフトバンク株式会社 1700~1809、2000~2036 11.55円

 

参照:NTT東日本「固定電話からIP電話(050番号)への通話料金」

 

固定電話から携帯電話・PHS(0036を使用して行う通話)

固定電話から携帯電話

区分 通話料金
携帯電話への通話料金※1 17.6円/60秒

 

固定電話からPHS(0036を使用して行う通話)への通話料金

料金種別 料金額
通話料金 次の秒数までごとに11円
区域内通話 60秒
隣接区域内通話 45秒
区域外通話 160kmまで 45秒
160kmを超えるもの 36秒
上記の通話料金のほか通話1回ごと 11円

 

参照:「固定電話から携帯電話・PHS(0036を使用して行う通話)への通話料金」

 

番号案内サービス

番号案内サービスは、名前と住所から問い合わせの電話番号を案内するサービスです。

 

区分 料金
昼間・夜間

(午前8時~午後11時)

月に1案内の場合 66円/案内
月に2案内

以上の場合

1案内分 66円/案内
1案内を超える部分 99円/案内
深夜・早朝(午後11時~午前8時) 165円/案内

 

参照:NTT東日本「番号案内サービス」

 

固定電話料金の確認方法

固定電話料金は、窓口とインターネットで確認することができます。

 

料金の支払手続きに関する窓口

固定電話の利用料金は、毎月届く請求書で確認することができます。

 

@ビリング

「@ビリング」はWebで利用料金の明細や通話記録が確認できるサービスです。インターネットならいつでもどこでも利用料金の確認が可能なのでおすすめです。

 

2024年1月から全国・全時間帯一律料金になる

固定電話の通話料金は、2024年1月から全国・全時間帯一律になります。これは、固定電話がIP網へと移行するためです。基本料金は従来と同様です。

2024年以降の通話料金は以下の通りです。

 

通話料金(2024年以降)

通話の種類 通話料
区域内 全国一律 ※1

9.35円/3分

隣接・〜20kmまで
20kmを超え60kmまで
60km超え
県間通話
携帯電話への通話 17.6円/60秒(現状と同額)
IP電話(050番号)への通話 11.55円/3分

※1 NTT東日本・NTT西日本の切替後の加入電話・INSネット・「ひかり電話」および「コラボ光ひかり電話」(テレビ電話・データコネクト・データコネクト通信中の音声通話は除く)、他社加入電話、他社IP電話(050番号への通話を除く)へ発信の場合。

 

参照:NTT東日本「料金」

 

固定電話の種類

固定電話は、主に「アナログ回線」「デジタル回線」「光電話」に分けられます。

 

アナログ回線

アナログ回線は「ダイヤル回線」と「プッシュ回線」の2種類に分けられます。

 

・ダイヤル回線

ダイヤル回線とは、黒電話などダイヤル式の電話機に使われる回線です。ダイヤルした数字に応じた回数分信号を発することで、電話をかける番号が伝達される仕組みです。現在でも使用されている回線ですが、ダイヤル回線では利用できないサービスが増えているので、後述するプッシュ回線が主流となっています。

 

・プッシュ回線

プッシュ回線とは、ダイヤルした数字に対応する信号音を発し、番号が伝達される回線です。数字の一つひとつに固有の音をつけており、伝達したい符号に対応した音を回線に出しますのが特徴です。これにより、電話機で電話番号を押すだけで、相手につながります。電話機の数字のボタンを押して(プッシュ)番号を表すので、プッシュ式とも呼ばれています。

 

ISDN回線(デジタル回線)

デジタル回線とは、デジタル信号を用いてデータのやり取りを行う回線を指します。一般的にISDN回線は、アナログ回線と比較して音質が良いのが特徴です。これは、デジタル信号は通話距離に影響されないため、音質の劣化が少ないとされているからです。

また、1契約で2回線以上を利用することもできます。ISDN回線は64kbps(1回線分)を2本で1契約としているため、1契約で電話番号が2つ割り振られているのです。ただし、回線利用料はアナログ回線と比べると割高となるので注意が必要です。また、近年では後述の光回線の方が主流になっています。

 

IP電話

IP電話とは、IP=インターネットプロトコルと呼ばれる通信方式を利用する電話回線です。単純に、インターネット回線を使った電話回線ということもできます。固定電話回線とは違って電話加入権が必要なく、インターネット環境があれば利用できる点が特徴です。

IP電話には利用できる電話番号ごとに種類があり「0ABJ型(市外局番)」「050型(050から始まる番号)」そして電話番号の割り当てがない「番号不要型」があります。番号不要型はLINEやSkypeなどの通話アプリケーション用です。

 

光電話

光電話とは、光回線を用いた電話回線です。よく目にする「ひかり電話」は、光ファイバーのインターネット通信を用いたNTTのサービス名を指します。通話料が距離に関係なく一律(8円/3分)なため、コスト削減につながるでしょう。また、携帯電話や国際電話への料金が、加入電話よりも安くなるのが特徴です。光電話は「03」などの市外局番をそのまま引き継ぐことができます。

ただし、回線契約とは別にプロバイダとの契約が必要となります。現在多くのプロバイダがサービスを提供しているため、契約先を選定する際は自社に合っているか慎重に検討する必要があります。

 

通話料以外の固定電話の料金は?

固定電話を利用している場合には、通話料金以外にもさまざまな料金がかかります。では、通話料金以外にどのような料金があるのか見ていきましょう。

 

回線使用料

回線使用料とは、契約中の電話サービスの種類に応じて1ヶ月に一定額かかる料金です。また、同じ電話サービスでも取扱事業者によって金額がやや異なります。概ね2,500~3,000円前後です。

ISDN回線の場合にはやや高めで、4,000円前後かかります。ひかり電話だと550円とかなり安い金額です。ただし、ひかり電話は単独での契約はできず、フレッツ光と一緒に契約する必要があります。

 

屋内配線使用料

屋内配線使用料とは、オフィス内で使用している配線のレンタル料金のことです。主に保安器からモジュラージャックやローゼットまでをつなぐ配線が屋内配線に該当します。この部分の配線は多くの場合、電話会社からレンタルして使用しているものです。月額66円と一定額です。

屋内配線をレンタルせずに、自社で設置して保有することもできます。ただし、レンタルだと故障時に無料で修理してもらえますが、自社で設置している場合には修理費用がかかる点に注意が必要です。

 

機器使用料

機器使用料とは、電話会社から電話機などの機器をレンタルして使用している場合に発生する料金です。具体的な金額は、レンタルで利用する機器の種類や機種によって異なります。また、電話機などの機器をレンタルせずに購入して使用していれば、機器使用料はかかりません。

 

付加機能使用料

付加機能使用料とは、オプションを付けている場合に発生する料金です。例えば、NTTならナンバーディスプレイやボイスワープ、キャッチホンなどが代表的なオプションとして挙げられます。オプションを付けていない場合には、付加機能使用料は発生しません。また、オプションを付けていれば、実際に使用していなくても付加機能使用料が発生してしまうため注意しましょう。

 

固定電話の通話料が高くなる原因

固定電話の通話料が高い場合には、原因を究明することが大切です。よくある原因としては次のようなことが挙げられます。

 

電話の利用が多い

単純に電話を利用する回数が多いために、通話料が高くなっているケースがよくあります。電話の通話料は通常なら、発信側が負担するため、発信が多ければそれだけ通話料も高くなるでしょう。特に携帯電話の番号に発信する機会が多いと、必然的に通話料は高くなります。

出先にいる社員と連絡を取るためなど、業務上必要な用事での通話であれば致し方ありません。

 

転送を利用している

転送とは、固定電話への着信を別の電話で受電できるサービスのことです。具体的なサービス名は電話会社によって異なります。NTTの場合なら、ボイスワープという名称のオプションで転送のサービスが提供されています。

転送は、転送元から転送先へ発信しており、その部分の通話料を転送元で負担する仕組みです。そのため、転送を利用していると通話料が高くなってしまいます。

主にオフィスの固定電話に着信があり出られない場合などに備えて、転送を利用しているケースが多いです。

 

フリーダイヤルを利用している

フリーダイヤルは着信側が通話料を負担する仕組みです。顧客や取引先からの電話だけでなく、営業電話などに対しても通話料を負担しています。そのため、フリーダイヤルを利用していると必然的に通話料が高くなってしまうのです。特に携帯電話からの着信はかなり高めです。

一方で、フリーダイヤルを利用していると、顧客や取引先が電話をかけやすくなるメリットもあります。フリーダイヤルを利用することで、売上や利益に結びついているのであれば、致し方ないコストといえるでしょう。

 

料金を安くしたいならクラウドPBXがおすすめ

「固定電話よりもっとコストを下げたい」と考えているなら、クラウドPBXへの乗り換えがおすすめです。クラウドPBXは、距離に関係なく通話料金は一律で、以下のように定額の通話料金となります。

 

・固定電話:3分8円

・スマホでの通話:1分15円~16円

・フリーダイヤル:1分10円~3分10円

 

また、クラウドPBXは、複数拠点を内線でつなぐことができます。多拠点の内線化が可能になると、拠点間の通話が内線同士の通話となります。内線同士の通話は無料なため、通話コストの大幅な削減が期待できるでしょう。

 

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固定電話の通話料金を知ろう

固定電話の通話料金を正しく知ることで、どのくらいのコストがかかるのかが分かります。コストを下げたいのであれば、クラウドPBXへの乗り換えがおすすめです。

ぜひ、どのくらいのコスト削減になるのか計算し、乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。