クラウドPBXを自治体が導入するメリットとは?導入事例もご紹介

クラウドPBX

コスト削減や業務効率化が期待できるクラウドPBXは、近年、自治体に注目されています。クラウドPBXはインターネット回線を使用するサービスであり、アナログ回線にはないさまざまなメリットがあります。本記事では、クラウドPBXを自治体が導入するメリットや導入事例、切り替えの際のチェックポイントなどをご紹介します。

 

クラウドPBXを自治体が導入するメリット

クラウドPBXは、自治体が導入してもさまざまなメリットがあります。ここでは主な8個のメリットをご紹介します。

 

コスト削減

クラウドPBXを導入することによる大きなメリットは、コスト削減につながることです。アナログ回線の場合、通話料金は距離に応じて変化します。遠距離になるほど高くなっていましたが、クラウドPBXなら一律料金で利用できます。そのため、通話にかかるコストを削減することができるでしょう。また、クラウドPBXは同じサービスを利用している機器同士は内線扱いになります。内線同士は通話料金がかからないため、外出中の職員のスマホにかけても、外線料金が発生しません。そのため、複数拠点があったり、職員が外出することが多かったりする部署の場合、大きなコスト削減につながるでしょう。

また、通常のビジネスフォンの場合は、電話機を購入またはレンタルする必要がありました。クラウドPBXなら、パソコンやスマホなど、さまざまな機器を利用することができます。さらに、契約数の増減も簡単に行えるため、いつでも適した契約数にしておくことができます。

 

人員の増減が容易

クラウドPBXなら、人員の増減や配置変更に柔軟に対応できます。自治体では、庁舎内のレイアウト変更や異動が起こりやすく、そのたびに装置の移動や配線の変更が必要でした。従来のビジネスフォンの場合、移動や配線変更のたびに費用や時間がかかっていました。

クラウドPBXなら、PBXの移動も配線変更も不要です。契約数の増減も柔軟に行えるため、職員の異動に合わせて変更しやすいでしょう。

 

複数拠点の一括管理が可能

クラウドPBXなら、複数拠点の一括管理ができます。自治体によっては、本庁だけでなく、支所が複数存在します。従来のPBXの場合、拠点ごとに主装置を設置しなくてはいけないため、配線工事や回線工事が必要でした。メンテナンスや修理なども、拠点ごとに発生します。

クラウドPBXは、クラウド上の装置を使用するので、物理的な機器や配線工事も不要です。拠点ごとの構築や保守運用も不要で、一括で管理することができます。さらに、設置や管理を行う人員を、各拠点に配置する必要もなくなります。

 

場所を問わず内線が使える

クラウドPBXなら、スマホやノートパソコンなどで電話業務ができるため、場所を問いません。インターネット回線が使える場所であれば、どこでも電話の発着信が可能になります。

たとえば、建設課や環境水道課など、現場に行くことの多い部署では、職員が不在になりがちです。スマホを内線化できれば、外出している職員に連絡が取りやすくなるでしょう。

 

多様な働き方に対応可能

クラウドPBXはインターネット回線があれば、どこでも利用できるので、多様な働き方に対応できます。近年、自治体でも一般企業と同様に働き方改革が行われています。たとえば、テレワークを行う際にも、クラウドPBXは活躍します。自宅でもインターネット回線があれば、スマホなどのデバイスを内線でつなぐことができるので、業務効率化につながるでしょう。

 

災害対策につながる

クラウドPBXを、災害時の対策として取り入れる自治体も増えています。災害への対応は自治体にとって重要な役割で、主体的な動きが求められます。その中で欠かせないのが、内外部との通信手段であるある電話設備です。

一般的な電話設備だけの場合、主装置や配線が破損すると、固定電話回線は使えなくなります。クラウドPBXなら、インターネットにつながりさえすれば、庁舎内だけでなく、自宅や避難場所からでも電話対応が可能になります。

特にスマホは、Wi-Fiだけでなく携帯電波も利用できます。Wi-Fi環境が使えない場合でも、携帯の電波はつながるというケースもあるでしょう。そうなると、災害時に重要な通信手段を素早く確保できます。さらに、各庁舎の通信手段を一括管理することで、被害を受けた庁舎にかかってきた電話を、一時的に他の庁舎に転送するなどの対応も迅速に行えます。

 

スマホでも利用できる

スマホにクラウドPBXのアプリをインストールすることで、スマホをビジネスフォン化することも可能です。職員の私用のスマホでも、クラウドPBXアプリを使えば、自治体の固定電話番号を利用することができます。

クラウドPBXはアプリを介して通話するので、スマホ本体の電話番号と分けて使用することができます。そのため、業務用のスマホを別途購入・レンタルしなくても、職員の私用のスマホをそのまま利用することが可能です。

 

スペースを有効活用できる

従来のビジネスフォンの場合、セキュリティの関係上、主装置を設置するための堅牢なスペースを確保する必要がありました。さらに、各電話機やケーブルの設置スペースも必要です。

クラウドPBXは、物理的な機器の設置が不要なため、スペースを確保する必要がありません。そのため、PBX装置を置いていた場所を、別の用途に有効活用することができます。

 

自治体のクラウドPBX導入事例

ここでは、クラウドPBXを導入した自治体である「南会津町」と「豊後大野市」についてご紹介します。

 

南会津町

南会津町は、新庁舎の建設をきっかけにクラウドPBXを導入しました。従来の約1/4で導入することができるため、全拠点一括導入を決断したそうです。従来のPBXの場合、新庁舎内に設置すると、多額の導入・維持・管理コストが必要でした。また、物理的なスペースも必要となります。

クラウドPBXを導入することで、工事コストや期間を短縮することができたそうです。また、固定電話の台数を導入以前の2/3程度に削減できたとしています。また、試験的に、職員個人のスマホを用いて内線電話を利用しています。市役所には現場に行くことの多い職員も多いため、外出先でも電話を受けられるので、業務の効率化が期待できます。

 

豊後大野市

豊後大野市では、クラウドPBXサーバーを導入し、防災時にも活用できるIP電話網を整備しました。豊後大野市は、防災無線や情報通信の整備状況において、地域格差が存在していたといいます。平成23年の地上デジタルテレビ放送への移行に伴い、市は光ファイバーを敷設しました。この光ファイバー網の有効活用の一環として整備されたのが、IP電話です。一般電話回線とIP通信回線を確保することで、一般電話回線が遮断された場合でも、IP電話網の活用ができます。クラウドPBXで庁舎外に専用サーバーを設置することで、被災リスクを分散されることが可能になりました。

さらに、市役所、公共施設、ケーブルテレビサービスに加入している市内世帯の固定電話は、クラウドPBXサーバーで結びました。これにより、約1万3,000世帯の市内電話が内線扱いになるため、無料化を実現できたのです。

 

クラウドPBXに切り替える際のチェックポイント

クラウドPBXに切りかえり際には、以下のポイントに注目することをおすすめします。

 

利用機能・規模を確認する

利用する機能と規模を確認しましょう。クラウドPBXは、ベンダーごとに機能と利用できる人数が定められています。利用人数や機能によって利用料金が異なるため、利用する人数や環境によっては、従来のビジネスフォンの方が安くなる可能性もあるでしょう。

切り替えを検討する際には、利用する機能や規模を確認し、導入コストやランニングコストを計算する必要があります。また、複数社から見積もりを取って検討することも大切です。

 

電話番号の引き継ぎができるか確認する

切り替えた際に、電話番号の引き継ぎができるか確認しましょう。自治体の場合、電話番号が変わってしまうと、市民が混乱してしまうことになります。また、周知するためにも手間やコストが必要になるでしょう。

電話番号の引き継ぎには条件があるため、事前にベンダーに個別に確認することをおすすめします。

 

セキュリティ

セキュリティ面でも対策も重要です。ベンダーがどのようなセキュリティ対策を取っているのか、トラブルが起きた場合にどのような対応をしてくれるのかなど、細かく確認しておきましょう。

 

クラウドPBXならナイセンクラウドがおすすめ

柔軟に対応してくれるクラウドPBXを選びたいなら、ナイセンクラウドがおすすめです。ナイセンクラウドは、スマホ、パソコン、IP電話機など、さまざまな種類の機器をビジネスフォン化できるサービスです。サービスを利用している端末間の通話は内線扱いになるので、距離に関係なく無料で利用できます。また自動録音や音声ガイダンス、電話会議など、ビジネスに便利なさまざまな機能が搭載されているのも特徴です。従来のビジネスフォンよりも、電話業務の質を向上させながら、コストを削減できます。

また、ナイセンクラウドの料金プランは「ライト(1人用)」「ペア(小規模)」「プロ(中規模以上)に分けられており、業務形態によってプランを選べます。そのため、利用人数に合わせて無駄なく運用できるでしょう。さらに、必要な分だけオプションを付けることができます。

 

詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。

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プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。

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また、2台のスマホで固定電話番号を利用することに特化した「スマコテ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマコテで使い勝手や機能を試し、必要に応じてナイセンクラウドに切り替えることも可能です。

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クラウドPBXは自治体にもメリットが大きい

クラウドPBXの導入は自治体にも大きなメリットがあります。コスト削減や業務効率化のみでなく、災害時の対策としても使えるのは、自治体にとって大きなメリットといえるでしょう。また、スマホをビジネスフォンとして利用できるため、利便性向上にもつながります。ぜひ、クラウドPBXの導入を検討してみてはいかがでしょうか。