固定電話を携帯に転送するには?メリット・注意点とクラウドPBXの活用方法

2026年10月6日クラウドPBX

会社や店舗にかかってきた固定電話を携帯電話へ転送すれば、外出中やテレワーク中でも問い合わせに対応できます。担当者が電話を受けるためだけに事務所へ戻る必要がなくなり、電話の取りこぼしを減らすうえでも役立つ方法です。

固定電話を携帯電話へ転送する方法には、通信事業者の転送サービス、ビジネスフォンの外線転送機能、クラウドPBXなどがあります。ただし、一般的な転送サービスでは、固定電話から携帯電話までの通話料を会社側が負担します。また、携帯電話から折り返す際に、会社の固定電話番号を相手に表示できない場合もあるため注意が必要です。

単に着信を携帯電話へ送るだけで良いのか、固定電話番号による発信や複数人での電話対応まで必要なのかによって、適した仕組みは異なります。本記事では、固定電話を携帯電話へ転送する方法とメリット、注意点、クラウドPBXの活用方法を解説します。

 


スマホで使えるクラウドPBXナイセンクラウド

固定電話を携帯に転送する方法

固定電話への着信を携帯電話で受ける方法は、主に次の3つです。

方法 主な特徴 向いているケース
通信事業者の転送サービス 指定した携帯電話番号へ着信を転送する 少人数で固定電話を受けたい場合
ビジネスフォンの転送機能 着信後の手動転送や自動転送を利用する 既存のビジネスフォンを活用したい場合
クラウドPBX 携帯電話を会社の電話の内線端末として使う 複数人や複数拠点で電話対応したい場合

それぞれ仕組みや料金が異なるため、現在使用している回線や必要な機能を確認したうえで選びましょう。

 

通信事業者の転送サービスを利用する

固定電話を携帯電話へ転送する一般的な方法として、契約している通信事業者の転送サービスがあります。NTT東日本の加入電話やひかり電話では、「ボイスワープ」を利用すると、固定電話にかかってきた電話をあらかじめ登録した携帯電話などへ転送できます。転送元の電話機を鳴らさずに転送する無条件転送と、一定時間応答しなかった場合に転送する無応答時転送を設定できます。無条件転送は、事務所が無人になる時間帯や、全ての電話を外出中の担当者が受けたい場合に適しています。

一方、無応答時転送では、まず事務所の固定電話を呼び出し、誰も出なかった場合に携帯電話へ転送できます。外出先から転送の開始や停止、転送先の変更を行いたい場合は、リモートコントロールや設定サイトへの登録が必要です。利用できる操作方法は契約回線によって異なるため、通信事業者の案内を確認してください。

 

ビジネスフォンの転送機能を利用する

すでにビジネスフォンを導入している場合は、主装置や電話機に搭載された転送機能を利用できる可能性があります。ビジネスフォンの転送には、固定電話への着信を受けた従業員が携帯電話へ取り次ぐ方法と、あらかじめ登録した番号へ自動的に転送する方法があります。ただし、使用できる転送方法はビジネスフォンの機種、主装置の設定、契約している回線によって変わります。設定変更や機器の追加が必要になる場合もあるため、導入を担当した通信会社や販売会社へ確認しましょう。

 

クラウドPBXを利用する

クラウドPBXは、従来オフィス内に設置していたPBXやビジネスフォンの主装置に相当する機能を、クラウド上で提供する仕組みです。専用アプリなどを入れた携帯電話を内線端末として登録すると、会社の固定電話番号への着信を携帯電話で受けられます。単純な電話転送とは異なり、携帯電話が会社の電話システムの一部として機能する点が特徴です。サービスによっては、携帯電話から電話をかける際にも会社の固定電話番号を相手に表示できます。複数の携帯電話を同時に鳴らしたり、受けた電話を別の担当者へ内線で取り次いだりする運用にも対応可能です。

 

固定電話を携帯に転送するメリット

固定電話を携帯電話へ転送すると、オフィスにいない時間帯でも会社宛ての電話に対応しやすくなります。営業担当者の外出が多い企業や、少人数で運営している店舗、テレワークを導入している企業などで活用できます。

 

外出先でも会社宛ての電話を受けられる

固定電話を携帯電話へ転送する大きなメリットは、電話を受ける場所がオフィスに限定されない点です。担当者が外出しているときや、事務所が一時的に無人になっている場合でも、携帯電話がつながる場所であれば対応できます。電話番のために従業員を残したり、定期的に留守番電話を確認したりする負担を抑えられるでしょう。取引先や顧客には固定電話番号を案内したまま運用できるため、担当者個人の携帯電話番号を公開する必要もありません。

 

電話の取りこぼしを減らせる

固定電話に出られない状態が続くと、顧客が問い合わせを諦めたり、別の企業へ連絡したりする可能性があります。携帯電話へ転送する設定を行っておけば、営業時間中にオフィスを離れていても着信に対応できます。不在着信を確認してから折り返す場合と比べ、相手を待たせにくい点もメリットです。ただし、1台の携帯電話だけに転送すると、その担当者が通話中のときに別の着信へ対応できない場合があります。問い合わせが多い企業では、複数人で電話を受けられる仕組みも検討しましょう。

 

テレワークに対応しやすくなる

固定電話を携帯電話へ転送すれば、従業員が自宅で勤務している日でも会社の電話を受けられます。従来の電話環境では、代表番号への着信がオフィスの電話機でしか受けられず、電話対応のために出社する従業員が必要になる場合がありました。転送サービスやクラウドPBXを導入すると、電話対応を含めたテレワーク環境を構築しやすくなります。特にクラウドPBXでは、従業員ごとの携帯電話を内線端末として登録できます。離れた場所にいる担当者へ電話を取り次げるため、オフィス勤務に近い電話運用を行えます。

 

固定電話を携帯に転送する際の注意点

固定電話から携帯電話への転送は手軽に始められる一方、通話料や発信者番号の表示、複数人での対応などに注意が必要です。主な確認項目をまとめると、次のとおりです。

確認項目 注意する内容
転送通話料 固定電話から携帯電話までの料金を誰が負担するか
番号表示 携帯電話に発信者の番号が表示されるか
折り返し発信 会社の固定電話番号を表示できるか
同時着信 複数の携帯電話で着信を受けられるか
通話中の着信 担当者が通話中の際に別の着信へ対応できるか
通信環境 携帯回線やインターネット回線が安定しているか

 

転送元から携帯電話までの通話料が発生する

通信事業者の転送サービスを利用する場合、発信者は会社の固定電話までの通話料を負担します。固定電話から転送先の携帯電話までの通話料は、転送サービスを契約している会社側の負担になるのが一般的です。転送された電話が長時間になったり、着信件数が増えたりすると、転送通話料も増加します。月額料金だけでなく、転送先までの料金体系を確認しておきましょう。特に、全ての着信を1台の携帯電話へ常時転送する場合は、毎月の通話時間を把握し、クラウドPBXを利用した場合の料金と比較する必要があります。

 

転送先が1台では担当者に負担が集中する

固定電話への着信を特定の携帯電話だけに転送すると、その携帯電話を持つ担当者に電話対応が集中します。担当者が接客中や移動中などで電話に出られなければ、転送を設定していても着信を逃します。担当者が休みの日に、転送先を変更し忘れる可能性もあるでしょう。複数人で電話対応を分担したい場合は、複数の携帯電話を同時に呼び出せる仕組みや、曜日・時間帯によって着信先を変更できるサービスが適しています。

 

携帯電話や通信環境に左右される

転送先の携帯電話が圏外になっている場合や、電源が切れている場合は着信を受けられません。クラウドPBXのアプリを利用する場合は、携帯電話回線やWi-Fiを通じて通話します。通信状態が不安定な場所では、音声が途切れたり、遅延が発生したりする可能性があります。導入前には、オフィス、自宅、外出先など、実際に電話対応を行う場所で通信状態を確認してください。

 

クラウドPBXなら固定電話番号を携帯で使える

クラウドPBXを導入すると、携帯電話を会社の固定電話システムに接続し、内線端末として利用できます。一般的な転送サービスは、固定電話へ届いた着信を携帯電話番号へ転送します。これに対してクラウドPBXでは、固定電話番号への着信をインターネット経由で携帯電話のアプリなどへ届けます。両者の主な違いは次のとおりです。

比較項目 一般的な電話転送 クラウドPBX
携帯電話での着信 可能 可能
固定電話番号での発信 原則として不可 対応サービスでは可能
複数端末の呼び出し 制限がある 複数端末へ設定しやすい
内線通話 原則として不可 可能
担当者への取り次ぎ 外線転送になる場合がある 内線で取り次げる
転送通話料 発生するのが一般的 内線取次では発生しない場合がある
着信ルールの設定 限定的 時間帯や部署別に設定できるサービスがある

クラウドPBXでは、携帯電話から発信する際にも会社の固定電話番号を相手に表示できるサービスがあります。外出先から顧客へ折り返す場合も、個人の携帯電話番号を知らせずに済みます。また、複数の携帯電話やパソコンを同時に呼び出し、応答できる従業員が電話を取る運用も可能です。受けた電話を別の内線へ取り次げるため、担当者がオフィス、自宅、外出先のどこにいても連携しやすくなります。

 

ただし、全ての固定電話番号をそのままクラウドPBXで利用できるとは限りません。現在の電話番号、回線契約、設置場所、選択するサービスによって対応可否が変わります。既存番号を引き続き使いたい場合は、申し込み前に事業者へ確認しましょう。

 

携帯で使えるおすすめのクラウドPBX「ナイセンクラウド」

固定電話番号を携帯電話で発着信したい場合は、クラウドPBXの「ナイセンクラウド」が選択肢になります。ナイセンクラウドは、PBXやビジネスフォンの主装置に相当する機能をクラウド上で提供するサービスです。インターネットへ接続できるスマートフォン、パソコン、IP電話機などを利用し、会社の電話番号で発着信できます。

 

固定電話番号を携帯電話で発着信できる

ナイセンクラウドでは、携帯電話を内線端末として登録し、会社の固定電話番号への着信を受けられます。携帯電話から顧客へ電話をかける際にも、契約している会社の電話番号を通知できます。担当者個人の携帯電話番号を知らせる必要がなく、外出先やテレワーク中でも会社の窓口として対応可能です。市外局番付きの番号やフリーダイヤルなど、対応する番号には条件があります。現在使用している番号を引き続き使いたい場合は、回線の種類を含めて確認してください。

 

複数の端末で着信を受けられる

一般的な電話転送では、指定した1台の携帯電話へ着信を送る運用が中心です。ナイセンクラウドでは、複数のスマートフォンやパソコン、IP電話機を着信先に設定できます。例えば、オフィスの電話機と外出中の担当者の携帯電話を同時に鳴らし、先に応答できる従業員が電話を受ける運用が可能です。電話対応を特定の担当者へ集中させず、チームで分担しやすくなります。時間帯や曜日によって着信先を切り替えれば、営業時間中は複数人で受け、営業時間外は案内音声へつなぐといった運用にも対応できます。

 

離れた担当者へ内線で取り次げる

ナイセンクラウドを利用している端末同士は、設置場所が離れていても内線として接続できます。オフィスで受けた電話をテレワーク中の従業員へ取り次いだり、外出先で受けた問い合わせを別拠点の担当者へ回したりできます。

ナイセンクラウドの内線端末間で取り次ぐ場合は、一般的な携帯電話番号への外線転送とは異なり、転送先までの外線通話料は発生しません。また、携帯電話、パソコン、IP電話機を組み合わせられるため、全ての固定電話機を撤去する必要はありません。受付にはIP電話機を残し、外出する従業員は携帯電話を使うなど、業務に合わせた構成を選べます。固定電話の転送通話料や折り返し時の番号表示に課題を感じている場合は、単純な転送サービスだけでなく、ナイセンクラウドによる内線化も検討してみてください。

 

ナイセンクラウドの詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。

▼1分でわかるナイセンクラウド

>>ナイセンクラウドの詳細をチェックする<<

プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。

>>自動見積もり・個別見積もりを依頼する<<

 

まとめ

固定電話を携帯電話へ転送する方法には、通信事業者の転送サービス、ビジネスフォンの転送機能、クラウドPBXがあります。少人数で固定電話への着信を携帯電話へ送るだけであれば、転送サービスでも対応できます。一方、一般的な転送サービスでは、固定電話から携帯電話までの通話料を会社側が負担します。転送を受けた携帯電話から折り返す際に、相手に個人の携帯電話番号が表示される点にも注意が必要です。

複数人で着信を受けたい場合や、外出先から会社の固定電話番号で発信したい場合には、クラウドPBXが向いています。「ナイセンクラウド」を利用すれば、スマートフォンやパソコン、IP電話機を会社の電話システムの内線端末として使用できます。固定電話番号による発着信や複数端末での着信、離れた担当者への内線取次にも対応可能です。電話を受ける場所に縛られない環境を整えたい企業は、現在の転送通話料や電話対応の流れを確認し、クラウドPBXへの切り替えを検討しましょう。