国際電話は着信拒否できる?迷惑電話の対策方法も

「+」から始まる見慣れない番号からの着信に、戸惑いや不安を感じた経験はありませんか。
近年、国際電話を利用した詐欺や迷惑電話が急増しており、多くの人がその対応に苦慮しています。身に覚えのない着信にどう対処すれば良いのか、着信を未然に防ぐ方法はないのか、といった悩みは尽きません。特に、業務で海外とのやり取りがある場合、全ての国際電話を無視するわけにもいかず、対策はさらに複雑になります。
本記事では、なぜ国際電話を使った迷惑着信が増えているのかという背景から、具体的な着信拒否の設定方法、そしてビジネスシーンで活用できる対策まで、網羅的に解説します。
国際電話を使った迷惑着信が増えている背景
なぜ、今これほどまでに国際電話を悪用した迷惑電話が増えているのでしょうか。その背景には、いくつかの要因が複雑に絡み合っています。
手口の巧妙化と多様化
国際電話を使った迷惑電話は、単なるワン切りやセールスにとどまりません。その手口は年々巧妙化し、私たちの油断や不安を巧みに突いてきます。
・自動音声ガイダンスによる詐欺
「通信料金の未納があります」「重要なお知らせがあります」といった自動音声を流し、偽のコールセンターへ誘導し、個人情報や金銭をだまし取ろうとします。実在する大手企業や公的機関の名前をかたるケースも多く、信じ込ませるための手口が非常に巧妙です。
・国際ワン切り詐欺(国際コールバック詐欺)
着信履歴を残して、相手に折り返し電話をさせる手口です。発信者が高額な通話料を請求される特殊な番号が利用されることがあり、意図せず高額な料金が発生する被害につながります。
・サポート詐欺
「お使いのスマートフォンがウイルスに感染しました」といった偽の警告メッセージを表示させ、記載されたサポート窓口(国際電話番号)に電話をかけさせようとします。電話をかけると、偽のオペレーターが遠隔操作ソフトのインストールなどを促し、金銭を要求したり、個人情報を盗み出すことがあります。
発信元の特定が困難
海外の通信事業者を経由して発信されるため、発信元の特定が非常に難しいという特徴があります。犯行グループは、追跡を逃れるために複数の国を経由したり、偽の番号を表示させたりする技術を利用しており、警察による捜査も容易ではありません。この匿名性の高さが、犯罪の温床となっています。
このような背景から、自衛のために国際電話の仕組みを理解し、適切な対策を講じる必要に迫られています。
国際電話番号の特徴
迷惑電話と通常の電話を見分ける第一歩は、電話番号の表示形式を知ることです。国際電話の番号には、国内の電話番号とは異なる明確な特徴があります。
「+」(プラス)から始まる番号
スマートフォンで国際電話を受けると、電話番号の先頭に「+」マークが表示されます。これは「国際プレフィックス」と呼ばれるもので、「この通話は国際電話である」ことを示す世界共通の記号です。
例えば、通常「090-1234-5678」や「03-1234-5678」のように表示される日本の電話番号も、海外で着信すると「+81-90-1234-5678」や「+81-3-1234-5678」のように表示されます。
「+」の次に続く「国番号」
「+」の直後にある数字は「国番号」です。これは、それぞれの国や地域に割り当てられた識別番号であり、どの国からの発信かをおおよそ特定できます。
【主な国番号の例】
| 国番号 | 国・地域 |
| 1 | アメリカ、カナダ |
| 44 | イギリス |
| 49 | ドイツ |
| 81 | 日本 |
| 82 | 韓国 |
| 86 | 中国 |
見慣れない国番号からの着信には、特に注意が必要です。詐欺に利用されやすい特定の国番号も報告されていますので、「+」から始まる番号、特に心当たりのない国番号からの着信には出ない、折り返さないという対応が基本となります。
キャリア別の国際電話着信拒否設定【ドコモ・au・ソフトバンク・楽天】
ここからは、国内の主要な携帯キャリアが提供している国際電話の着信拒否サービスについて、具体的な設定方法を解説します。多くのサービスは無料で利用できますので、積極的に活用しましょう。
NTTドコモ
ドコモでは、海外からの着信を一括拒否する設定・サービスは提供されていません。
そのため、迷惑電話の対策としては「迷惑電話ストップサービス」の利用がおすすめです。
迷惑電話ストップサービスは、迷惑電話やいたずら電話の拒否ができるサービスです。月額使用料は無料、最大30件まで電話番号の登録ができます。
参照:NTTドコモ「迷惑電話ストップサービス」
https://www.docomo.ne.jp/service/annoyance_stop/
au
auでは、「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリを利用の方向けに、海外からの着信をブロックできる設定が追加されました。ただし、この機能はAndroidの対応機種のみの方法です。
1.「迷惑メッセージ・電話ブロック」を開き、左上の三本線をタップ
2.「設定」をタップ
3.海外からの着信を「拒否する」に設定
参照:au「「迷惑メッセージ・電話ブロック」で海外からの着信をブロックできるようになりました。」
https://www.au.com/action/news/20210304-01/
ソフトバンク
ソフトバンクでは「ナンバーブロック」を利用して着信拒否が可能です。ナンバーブロックは月額110円のオプションサービスで、非通知を含む迷惑電話(最大30件)を着信拒否にできます。
楽天モバイル
楽天モバイルでは、「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」サービスを提供しています。これは、番号識別・迷惑電話対策アプリ「Whoscall」を利用した迷惑電話・SMS対策サービスです。知らない番号の識別や、迷惑電話や不審な番号を自動で着信拒否にしてくれます。
こちらはオプションサービスなので、申し込みが必要です。
参照:楽天モバイル「迷惑電話・SMS対策 by Whoscall」https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/whoscall/
スマホ側でできる着信拒否設定(iPhone/Android)
キャリアのサービスを利用するほかに、お使いのスマートフォン本体の機能を使って、特定の番号からの着信を拒否する方法もあります。何度も同じ番号からかかってくる迷惑電話に有効です。
iPhoneの場合
iPhoneでは、着信履歴から簡単に特定の番号を拒否できます。
1.「電話」アプリを開き、「履歴」をタップします。
2.拒否したい電話番号の右側にある「i」(情報)アイコンをタップします。
画面を下にスクロールし、「この発信者を着信拒否」をタップします。
3.確認画面が表示されるので、「この発信者を着信拒否」をタップして完了です。
この設定を行うと、その番号からの電話、メッセージ(SMS/MMS)、FaceTimeが全て届かなくなります。
参照:Apple「iPhoneで望まない相手からの着信を拒否する/避ける」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphe4b3f7823/ios
Androidの場合
Androidも、機種によって多少の表示の違いはありますが、同様の手順で設定可能です。
1.「電話」アプリを開き、着信履歴を表示します。
2.拒否したい番号を長押しするか、番号の横にあるメニューアイコン(︙など)をタップします。
3.表示されたメニューから「ブロック」や「着信拒否」といった項目を選びます。
4.確認画面で「ブロック」をタップして完了です。
これらの方法は、あくまで「一度かかってきた番号」に対する対策です。次々と番号を変えてかけてくる相手には、その都度設定が必要になるという手間があります。
ビジネス利用で国際電話を拒否できない場合の対策は?
個人の携帯電話であれば、心当たりのない国際電話は全て拒否するという対応も可能です。しかし、海外の取引先があったり、海外からの問い合わせを受け付けたりするビジネスの現場では、そう簡単にはいきません。
正規の要件と迷惑電話を仕分ける必要があり、一括で国際電話を拒否する設定は業務に支障をきたす恐れがあります。このようなジレンマを抱える企業におすすめしたいのが、IVR(自動音声応答システム)の活用です。
IVR(自動音声応答システム)とは?
IVRとは、「Interactive Voice Response」の略で、電話をかけてきた相手に対して自動音声ガイダンスを流し、プッシュ操作によって担当部署や用件に応じた窓口へ振り分けるシステムです。「新規のお問い合わせは1を、製品サポートについては2を」といった案内が代表的な例です。
IVRが迷惑電話対策に有効な理由
IVRが迷惑電話対策に有効な理由には以下が挙げられます。
・ワンクッションによるフィルタリング効果
迷惑電話、特に自動で無差別に発信される「オートコール」の多くは、相手が応答するとすぐに切断されたり、録音された音声を一方的に流したりするものが大半です。IVRを導入すると、まず自動音声が応答するため、「生身の人間が出る」ことを前提とした迷惑電話を初期段階でふるいにかける効果が期待できます。音声ガイダンスの途中で電話が切れるケースが多く、従業員が直接対応する手間を大幅に削減できます。
・発信者の意図を明確化
「新規のお問い合わせは1を、製品サポートについては2を」といったガイダンスを設定することで、発信者は自分の用件に合った番号を押す必要があります。これによって、用件が不明な電話や、営業目的の電話などを適切な部署に振り分けたり、あるいは意図しない部署への着信を防いだりできます。本当に用件のある相手だけが、適切な担当者につながる仕組みを構築できるのです。
・業務効率の向上とコスト削減
IVRは、迷惑電話対応に追われていた従業員の時間を解放し、本来の業務に集中できる環境を作ります。不要な電話対応という心理的ストレスの軽減にもつながるでしょう。また、電話の一次対応を自動化することで、人件費の削減にも貢献します。
近年では、物理的な機器の設置が不要で、低コストかつ短期間で導入できるクラウドPBXサービスの一機能として、高機能なIVRが提供されています。こうしたサービスを活用すれば、迷惑電話対策と同時に、テレワーク対応や業務全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することも可能です。
ナイセンクラウドではIVRの設定も可能!
ナイセンクラウドは、クラウドPBXのサービスです。オフィス内に専用の装置を設置せず、ビジネスフォンを使用できます。PBXがクラウド上に設置されている仕組みのため、インターネット回線さえあれば、どこででも利用可能です。
電話機だけでなくスマホやPCなどでも発着信できて、接続している端末同士での内線通話にも対応しています。営業で外出中の社員やテレワーク中の社員も、オフィスにいるときと変わらない環境で電話を使用できます。
他にもさまざまな機能が備わっており、オプションでIVRも利用可能です。迷惑電話対策としても有効なだけでなく、一次受けをする必要がないため業務効率化につながります。また、オフィスにいる社員以外にも振り分けできるため、より迅速な対応ができるでしょう。
IVRを活用したいと考えている場合には、ナイセンクラウドを検討してみてください。
詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。
▼1分でわかるナイセンクラウド
プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。
また、2台のスマホで固定電話番号を利用することに特化した「スマコテ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマコテで使い勝手や機能を試し、必要に応じてナイセンクラウドに切り替えることも可能です。
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まとめ
近年、詐欺などにつながる巧妙な国際迷惑電話が深刻化しています。個人でできる対策として、携帯キャリアが提供する無料の着信拒否サービスや、スマートフォン本体の機能で特定の番号をブロックする方法が有効です。一方、業務で海外との通話が必要な場合は、IVR(自動音声応答システム)の導入が迷惑電話のフィルタリングに役立ちます。ご自身の利用状況を正しく把握し、適切な自衛策を講じて、安全な通信環境を守りましょう。





















