171は災害用伝言ダイヤル!使い方・利用できるタイミング・注意点

2025年9月30日専門用語集

地震や台風、豪雨など、いつどこで発生するか分からないのが自然災害です。大規模な災害が発生すると、被災地への電話が殺到し、通信回線が非常に混雑する「輻輳(ふくそう)」と呼ばれる状態に陥ります。これにより、家族や大切な人の安否を確認したくても電話がつながらない事態が発生しやすくなります。

そんな「もしも」のときに、声で安否情報を届け、確認するための重要なライフラインとなるのが「災害用伝言ダイヤル(171)」です。

本記事では、災害用伝言ダイヤル(171)の基本的な役割から、具体的な利用方法、知っておくべき注意点、そしてスマートフォンとの連携などを紹介します。

 


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171電話番号は「災害用伝言ダイヤル」

災害用伝言ダイヤル(171)は、NTT東日本・西日本を中心とした、電話サービスを提供する各通信事業者が運営する声の伝言板サービスです。大規模災害の発生により、被災地への電話がつながりにくくなった際に、家族や知人との間での安否確認をスムーズに行うことを目的としています。

 

声の伝言板としての役割

このサービスの最大の特徴は、被災者が自宅の電話番号や携帯電話の番号などをキーにして、30秒間の音声メッセージ(伝言)を録音できる点にあります。そして、その安否を知りたい方は、同じ電話番号をキーにして録音されたメッセージを再生できます。

 

例えば、東京都に住むAさんが被災し、大阪に住む家族に無事を知らせたい場合を考えてみましょう。

 

1.Aさんは「171」に電話をかけ、自宅の電話番号「03-XXXX-XXXX」を指定します。

2.「無事です。近くの避難所にいます」といったメッセージを録音します。

3.大阪の家族は、同じく「171」に電話をかけ、Aさんの自宅の電話番号「03-XXXX-XXXX」を入力します。

4.すると、Aさんが録音した音声メッセージを再生でき、無事を確認できます。

 

このように、直接電話がつながらなくても、「171」という共有の伝言板を介して安否情報をやり取りできる仕組みです。固定電話だけでなく、携帯電話やスマートフォン、公衆電話からも利用可能なため、災害時の重要な通信手段の一つとして位置づけられています。

 

災害用伝言ダイヤルが利用できるタイミング

災害用伝言ダイヤルは、いつでも利用できるわけではありません。原則として、大規模な災害が発生し、通信が混雑した場合に提供が開始されます。

提供が開始された場合は、テレビやラジオ、インターネットなどを通じて広く告知されます。災害が発生した際は、まず落ち着いて公的な情報を確認しましょう。

 

毎月の体験利用日で練習ができる

「いざという時に、本当に使えるか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。そのために、NTTでは災害用伝言ダイヤルの体験利用日を設けています。この日には、災害発生時と同じようにサービスの操作を実際に試せます。

 

提供期間 提供日時
毎月 1日、15日 00:00~24:00
正月三が日 1月1日0:00~1月3日24:00
防災週間 8月30日9:00~9月5日17:00
防災とボランティア週間 1月15日9:00~1月21日17:00

 

参照:NTT東日本「災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内」

https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/howto.html

 

家族や友人と事前に話し合い、体験利用日に「どの電話番号を連絡キーにするか」を決めておき、実際に録音・再生の練習をしておくことを推奨します。一度でも操作を経験しておけば、緊急時にも冷静に対応できる可能性が高まります。

 

災害用伝言ダイヤルの利用方法

災害用伝言ダイヤルの使い方は、「伝言を録音する場合」と「伝言を再生する場合」で手順が異なります。どちらも音声ガイダンスに従って番号をプッシュするだけなので、操作は決して難しくありません。

 

伝言を録音する手順

まずは、自分の安否情報を知らせるための録音方法です。

 

1.「171」をダイヤル

固定電話、携帯電話、公衆電話などから「171」に電話をかけます。

 

2.「1」を選択

ガイダンスが流れたら、録音を意味する「1」を押します。

※暗証番号を設定して録音したい場合は「3」を選択します。暗証番号を設定すると、特定の人のみが再生できるようになります。

 

3.電話番号を入力

連絡を取りたい相手の電話番号、または連絡のキーとするご自身の電話番号を市外局番から入力します。

(例:03-XXXX-XXXX)

 

4.伝言を録音

「プーッ」という音の後に、30秒以内でメッセージを吹き込みます。以下の点を簡潔に伝えるのがポイントです。

誰が:「〇〇です」

安否:「無事です」「怪我はありません」

居場所:「〇〇小学校に避難しています」

その他:「家族も全員無事です」

 

5.録音の終了

30秒経つと自動的に録音が終了し、電話が切れます。

 

伝言を再生する手順

次に、録音された安否情報を確認するための再生方法です。

 

1.「171」をダイヤル

録音時と同様に「171」に電話をかけます。

 

2.「2」を選択

ガイダンスに従い、再生を意味する「2」を押します。

※暗証番号が設定された伝言を再生する場合は「4」を選択します。

 

3.安否を確認したい方の電話番号を入力

安否を確認したい方の電話番号を市外局番から入力します。

 

4.伝言を再生

録音されている伝言が再生されます。新しいメッセージがある場合は、その旨がガイダンスで案内されます。

 

実際に利用するときの注意点

非常に便利な災害用伝言ダイヤルですが、利用する際にはいくつか知っておくべき注意点が存在します。これらを理解しておくことで、より効果的にサービスを活用できます。

 

発信・利用できる電話の種類

基本的にほとんどの電話から利用できますが、一部は利用できない場合もあります。

 

・利用できる電話

加入電話、ISDN、ひかり電話、公衆電話、携帯電話、PHS、一部のIP電話

 

・利用できない電話

国際電話、一部のIP電話など

 

ご自身が契約しているIP電話サービスが171に対応しているかどうかは、事前にサービス提供事業者に確認しておくと安心です。

 

暗証番号の活用と注意

伝言を録音する際に4桁の暗証番号を設定すると、その番号を知っている人しかメッセージを再生できなくなります。これにより、プライバシーを守りたい場合や、特定のグループ内での連絡に活用できます。

 

【暗証番号のメリット】

・プライバシーの保護

・第三者によるいたずらや間違い再生の防止

・特定のメンバー間での安否確認

 

ただし、この暗証番号を忘れてしまうと、録音した本人ですら再生できなくなります。家族や特定のグループで利用する場合は、事前に共通の暗証番号(例えば、家族の誕生日や記念日など、推測されにくく、かつ忘れにくい番号)を決めておくことが非常に重要です。

 

スマホ・アプリとの連携(災害用伝言板サービス)

近年はスマートフォンの普及に伴い、インターネットを活用した安否確認サービスも充実しています。その代表が「災害用伝言板(web171)」です。

 

災害用伝言板(web171)とは?

災害用伝言板(web171)は、インターネット版の災害用伝言ダイヤルです。パソコンやスマートフォンから専用サイトにアクセスし、テキストで安否情報を登録・確認できます。

 

・登録情報

文字(100文字以下)、名前、安否情報(「無事です」「被害があります」など)

 

・利用方法

電話番号をキーにして情報を登録・検索する点は171と同じです。

 

171とweb171の連携

この2つのサービスの最も優れた点は、相互に連携している部分です。

・171で録音した音声メッセージを、web171で音声ファイルとして再生できる

・web171で登録したテキストメッセージを、171で音声合成により聞くことができる

 

これにより、電話が手元にない状況でもパソコンから安否を確認したり、反対にインターネットが使えない状況でも電話からテキストメッセージの内容を確認したりできます。利用できる手段が広がることで、より確実な安否確認が可能になります。

 

スマートフォンアプリの活用

NTTなどの通信キャリアは、災害時に自動的に安否情報を登録したり、伝言板にアクセスしやすくしたりするためのスマートフォンアプリを提供している場合があります。これらのアプリをインストールしておくと、災害発生時にプッシュ通知で安否登録を促すなど、迅速な行動につながります。

お使いのスマートフォンのキャリアが提供する防災アプリなどを、一度確認してみることをおすすめします。

 

まとめ

災害用伝言ダイヤル(171)は、通信が混乱する非常時において、大切な人の安否を確認するための重要なライフラインです。このサービスの価値は、声で直接メッセージを届けられるという安心感と、テキストで情報を残せるインターネット上の「災害用伝言板(web171)」と連携できる柔軟性にあります。

使い方はシンプルですが、いざという時に慌てず確実に行動するためには、日頃からの備えが欠かせません。家族や大切な人との間で「どの電話番号を連絡のキーにするか」を事前に決め、毎月1日や15日に設けられている体験利用日に、一度は実際に操作を試しておくことを推奨します。

この事前の小さな行動が、万が一の際にあなたとあなたの大切な人をつなぐ大きな助けとなるでしょう。