ADSLはいつ終了?終了後にはどうしたらいい?

2022年8月29日専門用語集

ADSL回線が2024年3月末をもってサービスを終了することが発表されました。そのため、自社でADSL回線を使っている場合は、終了までに乗り換え先を探す必要があります。

本記事では、ADSL回線の終了時期やおすすめの乗り換え先などをご紹介します。

ADSLの終了時期はいつ?

ADSL回線は、2024年3月末をもってサービスを終了することが決定しました。これは、ADSLを使うユーザーが減ったことなどが理由とされています。そのため、引き続きインターネットを利用するには他の回線への乗り換えを検討する必要があります。ADSLのサービスの終了日は、サービスによって若干異なります。サービスごとの終了時期は以下の通りです。

サービス名 終了日
フレッツ・ADSL   2023年1月31日 
OCN ADSL 2023年1月31日
Yahoo!BB ADSL 2024年3月31日
au one net ADSL 2022年3月31日に終了済み
eAccess ADSL 2021年9月30日に終了済み
ADSLアッカ 2017年2月28日に終了済み

最後まで残るのは「Yahoo!BB ADSL」ですが、このサービスも2024年3月31日で終了します。そのため、この提供終了日までに他の回線に乗り換える必要があります。

そもそもADSLとは 

ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略称です。非対称デジタル化加入者回線とも呼ばれています。ADSL回線はアナログ電話回線を使用した回線で、高周波帯域と呼ばれる領域を利用します。電話とインターネット回線を同時に使うことも可能なのが特徴です。

ADSL回線の最高速度は最大50Mbpsとされています。この速度は、ホームページの表示やメールを受信する際の速度のことで「下り速度」といいます。インターネットへデータをアップロードする際には上り回線を使用しますが、この時の速度は最大1Mbps〜5Mbpsといわれています。このように上りと下りの速度が大きく異なるため、「非対称」のデジタル回線と呼ばれています。速度が非対称でも、通常は下り回線の方を利用する人の方が多いため、利用に問題はないとされています。

ADSLとISDNの違い

ISDN回線は、デジタル信号を利用して通話する回線です。「Integrated Services Digital Network」の頭文字を取ったもので、音声データを「0と1」に変換して通話を行います。デジタル回線と呼ばれることもあります。

ADSLの大きな違いは使用する回線です。ADSLは電話回線を利用しますが、ISDN回線はデジタル回線を利用しています。ISDNは1つの電話番号で2つの回線を利用できますが、ADSLは1つの回線しか使うことができません。しかし、回線速度の面ではADSLの方が優れています。ISDNは、1回線あたり最大64Kbps前後ですが、ADSLは50Mbps前後の速度を出すことができます。

ISDNにもさまざまなメリットがありますが、残念ながら2024年1月をもってデジタル通信モードが終了することが発表されました。そのため、乗り換えるのであれば他の回線を検討する必要があります。

ADSLとVDSLの違い

VDSLは、「Very high bit rate DSL」の略称です。VDSLは主に集合住宅で使用されている技術です。伝送距離は短くなりますが、伝送速度はVDSLの方が速いとされています。ADSLなど高速なサービスで最大50 Mbpsなのに対し、VDSLは最大100 Mbpsといわれています。共用部までは光ファイバーを引き、その先はメタル電話線を使って通信を行います。そして各部屋にVDSLモデムを置いて、そこにメタル電話線をつなぎます。

途中までの配線を光ファイバーにすることで、電話回線を使っているADSLよりも高速なデータ通信が可能になります。ただし、VDSLは送受信の際にノイズの影響を受けやすく、減衰しやすいとされています。そのため、長距離でも通信はADSLが優れているといわれています。

ADSLは2024年3月末にサービスを終了しますが、VDSLは現在終了などは発表されていません。ただし、今後光回線が主流になっていくことから、いずれすべてを光ファイバーに替えなくてはならなくなるかもしれません。そのため、今後ADSLから乗り換えるのであれば、光回線を検討するのがおすすめです。

ADSLと光回線の違い

ADSL回線と光回線の大きな違いは速度です。ADSLの最大速度は下り50.5Mbps、上り12.5Mbpsとされていますが、光回線は下りと上りも両方1Gbpsといわれています。光回線は距離の影響を受けず、下りと上りも同じ速度で通信することができます。

速度だけでなく、安定性も光回線の方が優れているといわれています。ADSLは電話回線を利用するため、周辺の環境によってはノイズを起こしやすく通信に影響がでる可能性があります。

光回線は、光の特性を利用した伝送方式のため、ノイズが影響しづらいとされています。そのため、安定してインターネットを利用できるのです。

また固定電話を使いたい場合、光ファイバーを用いた光電話を利用することもできます。

ADSL終了後は光回線への乗り換えがおすすめ

インターネットの利用を続けるには、ADSLが終了するまでに乗り換えておかなくてはいけません。今乗り換えるのであれば、主流である光回線がおすすめです。

ADSLから光回線に乗り換えるメリット

光回線は、光ファイバーという光を通すケーブルを使ってデータを送受信する方法です。音声信号やデジタル信号など、複数の信号を通している電話線と違い、光信号だけが流れています。光回線は、光信号を使い、インターネット、電話、テレビなどさまざまな通信サービスを利用できます。光回線には以下の様なメリットがあります。

・高速なインターネット

光回線はADSLよりも速度が速く、高速なインターネット回線です。光回線は下り上り共に1Gbpsの速度が出るとされています。これによって光回線は距離の影響を受けることなく、下りと上りも同じ速度で通信できます。

・安定性に優れている

光回線は速度だけでなく、安定性も優れているといわれています。ADSLは電話回線を利用するため、周辺の環境によってはノイズを起こしやすく、通信に影響が出る場合もあります。しかし、光回線は、光の特性を利用した伝送方式であり、ノイズの影響を受けづらいとされています。そのため、安定してインターネットを利用することができます。

ADSLから光回線に乗り換えるデメリット

光回線に乗り換えるデメリットは、インターネットが使えるようになるまで時間がかかる可能性がある点です。光回線を利用するためには、新しくインターネット設備を導入しなくてはいけない場合があります。開通するためには開通工事が必要で、スケジュール調整に時間がかかる可能性があるので注意が必要です。引っ越しシーズンなどで工事の依頼が重なった場合、工事まで1ヶ月以上かかるケースがあります。そのため、光回線を利用する場合は早めに申し込みを検討することをおすすめします。

また引っ越しの際に手間が発生する可能性もあります。光回線の場合は引っ越しの際に移転工事を行います。引っ越し先に光回線が通っていない場合は、再度工事が必要な場合もあります。

光回線以外の乗り換え先

光回線への乗り換えがおすすめですが、光回線以外に乗り換える方法もあります。ここでは、「ポケットWi-Fi」と「ホームルーター」についてご紹介します。

ポケットWi-Fi

ポケットWi-Fiとは、屋内外でインターネットに接続できるサービスのことです。「モバイルWi-Fiルーター」と呼ばれるものと一緒です。ポケットWi-Fiは、正式にはワイモバイルが提供する商品名です。しかし、ポケットWi-Fiの名前が広く普及したため、モバイルWi-Fiルーター全般を指す言葉として使われています。

ポケットWi-Fiは、小型で持ち歩けることができるため、屋内外で快適にインターネットを利用できます。テザリングよりも速く、スマホのデータ通信量を消費しないのが特徴です。

ただし、ポケットWi-Fiは基本的に複数人の同時利用は想定されていません。ポケットWi-Fiには通信速度制限があるため、多くの機器を同時に使用する場合は、固定式のルーターと光回線の方がおすすめです。通信速度制限は、一定のデータ量を超過した場合、通信速度が遅くなる現象のことです。このためビジネスで使う場合は、屋外での利用のために用いるなど、限定して利用することをおすすめします。

ホームルーター

ホームルーターとは、モバイル回線を用いてインターネット通信を行う設置型のルーターです。コンセントに電源アダプターを差すだけで、すぐにWi-Fiが使えるようになります。工事が不要で設定が簡単なため、手軽にインターネットを使いたい場合におすすめです。

ただし、ホームルーターより固定回線の方が通信は安定していることが多いです。またスマホと同様にモバイル回線で通信を行うため、データ通信量が多いと通信制限にかかる可能性があります。ビジネス利用のように、安定して複数人で通信を行いたい場合は、やはり固定回線の方が良いでしょう。

早めに乗り換え先を決定しよう 

ADSLは最長でも2024年3月に終了します、そのため、インターネットを使い続けたいのであれば他の回線に乗り換える必要があります。現在の主流は光回線のため、今後乗り換えを考えるのであれば光回線がおすすめです。サービスを提供している回線事業者は複数あるため、自社に合ったものを選びましょう。ADSL終了までにできるだけ早く切り替えて、終了後も業務に支障をきたさないように準備しておくことをおすすめします。