格安スマホを比較する際のポイント。電話料金を安くするには?

2020年12月14日電話業務の効率化

「格安スマホ」と聞いてどのようなイメージが浮かぶでしょうか。

世の中で通常「格安スマホ」と呼ばれているものには2種類あります。それは「SIMフリースマホを指している場合」と、「格安SIMとスマホのセットを指している場合」です。今回の記事では主に後者について取り扱い、格安スマホとは何か・格安スマホを比較をする際のポイントを中心に解説していきます。

法人の場合でも格安スマホを導入することは可能ですが、法人の場合にはもっと快適な運用ができる電話システム「クラウドPBX」があります。そちらについても説明しますので、電話をより安く効率的に運用したい企業の担当者は必見です。

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格安スマホとは?

格安スマホとは何かと言われると、その定義はかなりあいまいです。単に安いスマホを指すだけの場合もありますが、世の中に広く浸透している意味合いとしては、導入文でも書いた通り2種類の定義があります。しかし今回はその中でも「格安SIMとスマホのセット」の方を取り扱いますのでご承知おきください。

 

格安スマホは、大手携帯キャリアでの契約を前提としていません。通常のスマホの場合では、大手携帯キャリアの回線と端末をセットで契約しますので、キャリア回線とスマホが紐づいた状態になります。スマホのアクティベーションの際にその紐づけは明確なものとなり、契約したキャリアのSIMカードしか使えなくなります。別の会社のSIMを挿しても回線は繋がりません。

それに対して格安スマホは、基本的には「SIMカードの入っていないスマホ端末」と「格安SIM回線」を別個で用意して運用するもので、端末とSIMは紐づいていません。そのため、手続きさえ行えば自由に別の携帯電話会社のSIMカードに挿し替えることができます。また、単にスマホを変える場合は新しいスマホを用意し、古いスマホのSIMカードを外して挿し替えるだけでいいので、手続きすら不要です。

格安スマホを比較する際のポイント

格安スマホは、以上のように大手携帯キャリアの縛りを受けずに運用できるので非常に扱いやすいのですが、大手携帯キャリア以外の携帯会社、通称「格安SIM」という新たな事業者と契約することが前提になります。格安SIMの事業者は非常に多くあり、会社によってプランもサポートも全然違うため、今まで大手携帯キャリアしか使ってこなかった人には不安が多いかもしれません。ここでは、そうした人向けに、格安スマホを比較する際の5つのポイントを簡単に紹介していきます。

まずは必要な機能を把握する

まずはそれぞれの格安SIMの提供している機能の中で、自分にとって必要な機能が何かを把握しましょう。

格安SIM事業者の中には、大手のSNSや動画・音楽配信サービスに関して「カウントフリー」といって、いくら利用してもデータ通信料として加算しない機能を提供しているものがいくつかあります。スマホの使用においてSNSのやり取りや音楽・動画視聴に特化している人は、そうした会社を選ぶようにしましょう。

また、スマホをWi-Fiルーター代わりに使える「テザリング」機能を使う人は、格安SIMの場合そうした機能を提供していなかったり、スマホとの相性が悪く使えないこともあります。テザリング機能を提供しているか、お手持ちのスマホに対応しているかをホームページなどでしっかり確認しましょう。

 

なお、大手携帯キャリアと違い「電話かけ放題」のプランがない会社が多いです。わずかに数社ある程度ですが、そのかけ放題も限定的なものがほとんどであることを知っておきましょう。スマホの使用において通話を最重要視しており頻繁に長電話をするような人は、そもそも格安スマホに向いていません。またキャリアメールも付与されない会社がほとんどなので、日常的にキャリアメールでやり取りする人、フリーメールに不安を感じる人も格安スマホはやめたほうがいいでしょう。

データ量の上限をチェックする

近年、特にここ5年くらいの話ですが、大手携帯キャリアの定額通信プランではデータ量の上限を軒並み引き上げる傾向にあり、最低でも20GB、多いと50GBとか100GBとか、途方もないデータ量のプランが並んでいます。しかしほとんどの人はスマホでそこまでのデータ量を使うことはないでしょう。

大手携帯キャリアのプランでは、消費データ量が少ない分の一定額の割引が適用される場合はありますが、データ量の上限を調整することはほとんどの場合できません。

 

しかし格安スマホでは、回線が提供するデータ量の上限を利用者が指定して契約することができます。少ないものだと1GBから、3GB・5GB・7GB・10GBといったように上限が細かく分かれていて、データ量が少ない分だけ安い値段で契約ができ、容量が増えるにつれ一定の割合で増額されます。これまで大手携帯キャリアを使っていた人でも月々の消費データ量は明細を見れば確認できますので、自分が本当に使う分だけのデータ量の上限を把握しておき、最もコスパが高いものを選ぶといいでしょう。

通信速度をチェックする

格安スマホの場合、通信速度は大手携帯キャリアよりは確実に落ちてしまいます。回線が自社提供ではなく、大手キャリアから帯域の一部を借りているだけなので、混雑時に速度が落ちるなどの制限はどの回線でも発生します。

格安スマホはただでさえ大手携帯キャリアよりも回線が遅いので、なるべく通信速度が速いものを選ぶ必要があります。基本的に回線が速い事業者にはパターンがあり、「より通信速度が速い大手キャリアの回線を使っている」場合と、「大手キャリアから優先的に回線環境を与えられているサブブランド」に分けられます。前者の場合、auまたはdocomoから借りている回線の方が、電波インフラが安定して機能している分速度が速い傾向にあります。後者の場合、そもそも大手キャリアがサブブランドとして提供している分回線を優先的に割り当てられているので速度は非常に速いです。後者の例としてはUQmobileやY!mobileがあります。

どの大手キャリアの電波インフラを借りているかチェックする

格安SIMがなぜ格安なのかというと、自社で電波基地局などの電波インフラを持たず、大手携帯キャリアから借りて運用しているからです。格安SIM事業者は数多あれど、使っている回線は基本的にはdocomo・au・Softbankのいずれかです。

格安スマホはSIMフリースマホを使うことが多いですが、仮に大手キャリアのスマホをSIMロック解除せずに持っていたとしても、格安SIM事業者が借りている回線と使っているキャリアが一緒ならネットや電話を繋ぐことができます。つまり、かつてSIMロック解除手続きそのものができなかった時代の古い端末でも、格安SIMを使うことができる場合があるのです。そういう端末を使いたい場合には、どの大手キャリアの回線で格安SIMを契約できるのかを調べることをおすすめします。

最後に料金を合わせて比較する

色々な比較ポイントをこれまで述べてきましたが、やはり大事なのは料金です。格安SIMは名前の通り、一般的には大手キャリアに比べて利用料金は非常に安いです。しかし格安SIM事業者ごとに価格差があり、プラン設定も全く違うので、利用できるデータ量・通信速度・機能などが料金と見合っているかを慎重に選ぶ必要があります

また、先ほども説明したように、格安スマホの特性上通話がメインの使い方をすると大手キャリアよりも利用料金が高くついてしまう場合があるなど、注意すべき点も多いです。なお、大手のサブブランドは通信速度が安定して速い分、比較的契約金額が高いので、通信速度と金額を見比べてどちらを優先させるか考えましょう。

法人利用可能な格安スマホを比較

格安スマホを比較する上でのポイントをご紹介しました。それでは早速比較してみましょう。この記事では格安スマホのなかでも法人利用に対応した5社の格安スマホの比較表を作成してみました。格安スマホを比較する際の参考にしてみてください。

※なお、比較表は記事執筆時の情報を元に作成しています。最新の情報は各社公式サイトをご確認ください。

BIGLOBE mobile mineo OCNモバイルONE UQ mobile Y!mobile
料金(音声通話SIM) 3GB 1,600円/6GB 2,500円/12GB 3,400円

法人プラン・家族割プランの場合:3GB 1,400円/6GB 1,950円/12GB 3,200円

au回線の場合の例:500MB 1,310円/3GB 1,510円/6GB 2,190円/10GB 3,130円 1GB 1,180円/3GB 1,480円/6GB 1,980円/10GB 2,880円

法人プランの場合:7GB 1,900円/10GB 2,850円/15GB 3,900円

3GB 1,980円/10GB 2,980円/Wi-Fiルータ+スマホプラン(ウルトラギガMAX) 5,360円 3GB 2,680円/10GB 3,680円/14GB 4,680円

2回線以上の法人契約で「法人契約割引」適用(月々-700円)

通信速度(実効速度) タイプA(au回線)で下り14.3Mbps・上り4.1Mbps タイプA(au回線)で下り23.6Mbps・上り4.5Mbps 下り6.8Mbps・上り4.7Mbps(docomo回線のみ) 下り31.8Mbps・上り5.5Mbps (au回線のみ) 下り23.3Mbps・上り9.4Mbps(Softbank回線のみ)
使用可能回線 docomo・au docomo・au・Softbank docomoのみ auのみ Softbankのみ

格安スマホの比較と同時に検討すべき「クラウドPBX」

格安スマホを導入することも、電話にかかる料金を大きく引き下げるうえで効果的な手段です。しかしあくまでも個人用を想定している事業者が多く、法人契約ができない場合も多々あります。特に多くの回線と電話機が必要になる企業様の場合は、「クラウドPBX」の導入も検討するべきです。それは一体なぜなのでしょうか。

ここでは、クラウドPBXという電話システムの仕組みとメリットについて、従来型のPBX(ビジネスフォン)と比較しながら解説していきます。

従来型のPBXの仕組み

クラウドPBXの仕組みを説明する前に、まずは従来型のPBXの仕組みを説明します。従来型のPBXと聞いてもよくわからない方もいらっしゃるかもしれませんが、要は「ビジネスフォン」のことです。ビジネスフォンとは、簡単に説明すると「小型の電話交換機(主装置)をオフィス内に設置し、複数の電話回線と固定電話機を主装置(PBX)にまとめて結びつけ、一元的に管理・運用する仕組み」のことです。PBXとはPrivate Branch eXchangeの略で、回線切替機・内線集約装置などとも呼ばれます。

物理的装置(主装置と電話機)と物理的回線を配線により結び付け集約させることで、主装置側で発着信の共有や切り替えを状況や要望に応じて半自動的に行ってくれます。家庭用の電話回線と違い、一つの電話番号を複数の固定電話機で共有したり(同一番号あての複数の問い合わせに対応可能)、同一回線の違う番号に着信を転送したり(他部署への取次ぎが可能)することができます

クラウドPBXの仕組み

上記の従来型のPBX(ビジネスフォン)に対して、近年急速にサービスを拡大しているのが「クラウドPBX」です。クラウドPBXとは、上記のようなビジネスフォンの仕組みを、無線のインターネット環境と携帯端末に置き換えたものです。簡単に説明すると「インターネット環境上(クラウド上)にある主装置(PBX)と、割り当てられた回線(無線)を使って、無線で電話やインターネットにつながる複数の携帯端末(スマホ・タブレット・PCなど)を一元的に管理・運用する仕組み」のことです。

先に述べた従来型のPBXでは、物理装置と物理回線を使用環境内に設置する必要がありました。そのため、場所の制限があったのです。それに対してクラウドPBXは、主装置をクラウド上に設置し無線でつながる端末を使い、すべてを無線で一元管理することで、場所の制限なしに従来型のPBXと同等以上の環境を作り出せる画期的なシステムなのです。

クラウドPBXのメリット

簡単に、従来型のPBXとクラウドPBXの仕組みの違いを説明しました。それでは、従来型のPBXと比べた場合のクラウドPBXの強みやメリットはどういうところにあるのでしょうか。ここからは、クラウドPBXの主なメリットを5つに分けて紹介します。

コストを削減できる

まず第一のメリットは、コストを削減できることです。従来型のPBXの場合、仕組み的に物理的な主装置および電話機と、それらを繋ぐ回線を用意しなければなりません。運用を担う主装置の購入費だけでも、新品で最低でも20万円以上かかり、非常に大きな負担になります。付随して、設置・配線にかかる工事費や、運用にかかる保守メンテナンス費も当然ながらかかってきます。

クラウドPBXは、仕組み上これらの物理装置及び配線の用意自体が不要です。その為、装置の購入費や設置配線にかかる工事費も不要になるということです。初期費用がまったくかからないかというとそういうわけではないのですが、主装置購入費・設置工事費・保守メンテナンス費がかからないだけでも、コストは大幅に抑えられます。

 

電話機に関しても、従来型のPBXでは、主装置と同一メーカーでビジネスフォン運用に特化した固定電話機をセットで導入しなければ運用ができません。しかしクラウドPBXなら、既にスマホやPCを持っている場合にはその端末を結び付けるだけで運用を開始できます

また、従来のPBXを使用する場合、外出中の社員とオフィスにいる社員の通話は費用が掛かる外線を使用しなければいけませんが、クラウドPBXでなら内線で通話が可能になるため、通話料をカットすることができます。格安スマホでは通話に対応していなかったり、対応していても割高になってしまいやすいのですが、格安スマホとクラウドPBXと併用することで、さらに費用を抑えて通話が可能になります

業務効率を改善できる

クラウドPBXなら、業務効率を大幅に改善できます。従来型のPBXの最大の弱点は、「会社」と「電話システム」が完全に一体でないと運用できないことです。会社の事務所を移転すればまた主装置や回線を整備しおさないといけませんし、固定電話なので地域が変われば番号も変わってしまいます。

しかしクラウドPBXなら、会社の立地に縛られることがありません。事務所をどんなに移転しようと電話番号が変わることはありませんし、特定の電話番号をみんなで共有できるので、部署や担当者ごとに番号が変わることもありません。主装置で管理している全員の電話を一斉に鳴らすことも可能です。全員が同じ番号を使えるので、取次ぎも容易ですし、掛け直しの手間もありません。場所を問わずに電話環境だけを一元化できることで、従来型のPBXよりもはるかに業務効率を改善できます。

テレワークを導入しやすくなる

昨今新型ウイルスの感染拡大に伴い、テレワークが急速に広まりつつあります。しかし従来型のPBXでは、会社の代表番号などの会社管理の電話番号は会社にいないと利用できないため、テレワークの導入に踏み切れない例もありました。

しかしすでに説明した通り、クラウドPBXなら場所の制限なしに番号を共有できるので、テレワーク中でも会社の電話番号で発着信できます。未曽有の感染症で外出禁止になったとしても、自宅で通常通りの仕事が可能になるというのは、大きな強みと言えるでしょう。

電話での顧客対応が容易になる

クラウドPBXは、会社の代表番号など電話番号を一つに集約できます。たとえば取次ぎに関していえば、従来型のPBXでは特定の場所に設置してある主装置で一元管理されている電話機間でしか取次ぎができませんでした。しかしクラウドPBXなら、主装置がそもそも社内ではなくインターネット上にあるため、外出している担当者や遠くにある支店の担当者の携帯電話へそのまま取次ぎができるのです。海外拠点や海外への出張中の社員でも取り次ぎ可能です。顧客を待たせることなく対応することができるので、顧客満足度の向上にもつながります。

すばやく導入でき、保守の手間が掛からない

申し込みの手間がかからないのも、クラウドPBXならではの大きなメリットです。申し込みから、最短即日、数日あればすぐに開通します。

また、物理装置を利用者が用意する必要がないので、保守・メンテナンスの手間がかからないのも魅力的です。従来型のPBXでは別途保守メンテナンス契約が必要で、作業員の入退室を別途管理する必要があるなど手間が山積みでした。クラウドPBXならこのような手間は一切不要です。

格安スマホを比較するより、まずは「ナイセンクラウド」を検討してみませんか?

格安スマホを比較する際のポイントについて説明すると同時に、クラウドPBXのメリットについてもご紹介しました。格安スマホは電話に掛かる費用を抑えるのに有効な手段ですが、法人契約に対応している会社が少なかったり、電話のかけ放題に対応したプランがなかったりなど、企業が導入する上での課題があります。

そこでクラウドPBXと併用することで、それらの問題を解決することができます。仮に格安スマホを導入しなくても、クラウドPBXを導入することで、コストを抑えて業務効率を改善させることが可能です。格安スマホの比較よりも、まずはクラウドPBXの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

最後に弊社が提供するクラウドPBX「ナイセンクラウド」をご紹介します。

ナイセンクラウドはこれまで3,000社以上に導入されてきたクラウドPBXです。最短即日での導入が可能で、03や06などの全国の局番、0120や0800のフリーダイヤル、050番号に対応しており、地域を問わずご利用いただけます。さらに、海外の拠点での使用も可能で、実際にナイセンクラウドを導入したことで、年に300万円ほど掛かっていた国際電話の通話料を、100万円以下に抑えられた事例もあります。

複数の電話機で一斉着信したり、特定の端末だけ呼び出しをしたり、特定の時間は着信音を鳴らさずにアナウンスを流したりなど、柔軟な設定が可能です。また誰が、いつ、どのくらい通話しているのかを可視化することができるので、営業活動の可視化に役立ち、業務の見直しにも活用できます。

その他、機能についての詳細はサービスサイトや紹介動画をご覧ください。

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ナイセンクラウドの料金プランは、会社の規模に応じて3つのプランからお選びいただけます。プランによって使用できる内線数や機能が決まっておりますが、内線数を増やしたりオプションを付けたりすることも可能です。

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格安スマホを比較するならクラウドPBXも是非ご検討ください 

格安スマホとはどういうものか、格安スマホを比較するポイントを交えながら解説しました。また、企業様向けの電話システムなら「クラウドPBX」もあるということも、あわせて説明しました。企業様であれば、間違いなくまずはクラウドPBXを導入するべきでしょう。格安スマホでは組織運用を想定していないので基本的に1回線ずつの契約になります。同じ番号を複数人で共有したり、電話の取次ぎを効率よく行ったりする機能も搭載されていません。クラウドPBXならそうした企業様に嬉しい機能を多数、標準搭載しています。

企業運営に役立つ電話システムの構築をお考えなら、ぜひクラウドPBXをご検討ください。