0800で始まる電話番号は通話料がかかる?料金の仕組みやメリットを解説

最近では0800で始まる電話番号を使用している企業が増えてきました。自社でも0800で始まる電話番号を導入したいと検討している経営者の方も多いでしょう。そこで気になるのが0800で始まる電話番号の通話料金です。どのような仕組みで通話料金が決まるのか、通常の電話番号との違いを把握しておく必要があります。
本記事では0800で始まる電話番号の通話料金の仕組みや、企業が0800で始まる電話番号を利用するメリットについて解説していきます。
0800で始まる電話番号は「着信課金番号」
0800で始まる電話番号は着信課金電話番号のため、市外局番から始まる通常の電話番号とは異なります。では、そもそも着信課金電話番号とは一体何なのか、通話料金の決まり方や活用例と併せて見ていきましょう。
着信課金番号とは
着信課金番号というのは、その番号に電話をかけた際に、着信を受けた側に通話料金が発生する仕組みの電話番号のことです。通常、電話を発信した側に通話料金が発生しますが、0800で始まる電話番号に電話をかけた場合、電話をかけた側には通話料金が発生しません。
NTTコミュニケーションズでは着信課金電話番号のサービスをフリーダイヤルという名称で提供しています。一般的には着信課金番号を総称してフリーダイヤルと呼ばれることが多いです。しかし、正確にはNTTコミュニケーションズ以外のサービスはフリーダイヤルではありません。例えば、KDDIではフリーコール、SoftBankではフリーコールスーパー、楽天モバイルではフリーボイスというサービス名です。
また、0800で始まる電話番号の他に0120で始まる電話番号も着信課金電話番号に使用されています。
0800で始まる電話番号の通話料は?
0800で始まる電話番号を使用している企業では、電話を受けるたびに通話料金が発生します。また、電話をかけたときにも通常の電話番号からの発信と同じように通話料金が発生します。
通話料金の具体的な金額は通信会社によって異なりますが、通話時間が同じなら通常の電話番号と大きな差はありません。各社とも携帯電話や公衆電話からの着信は、固定電話からの着信と比べて通話料金が高めに設定されています。
0800で始まる電話番号の利用例
0800で始まる電話番号は、一般企業がお問い合わせや注文の受付、お客様相談室などで利用しているケースが多いです。代表電話番号でも0800で始まる電話番号が利用されていることもあります。日本年金機構など、公的機関でも利用例があり、幅広く利用されている電話番号です。
企業が0800で始まる電話番号を使うメリット
企業が0800で始まる電話番号を使用すると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
顧客の金銭的負担を減らし問い合わせを増やす
通常の固定電話番号の場合には、発信側に通話料金が発生するため、問い合わせをためらう人もいるでしょう。固定電話の番号への発信は、金銭的負担を伴うため、ハードルが高く感じられてしまいます。
その一方で、0800で始まる電話番号なら顧客にとって通話料金の負担はありません。少し気になるサービスがあって詳しく知りたい場合などには、気軽に問い合わせできます。企業にとっては、顧客が問い合わせをためらうことでの機会損失を減らせるのがメリットです。電話料金が多少高くなったとしても、それ以上に利益の増加が期待できます。
折り返ししてもらいやすい
取引先や顧客に電話をかけても、タイミングが悪く受電できないこともあるでしょう。後から再び電話をかける必要があり、業務がスムーズに進まなくなることも珍しくありません。
0800で始まる電話番号なら、折り返ししてもらいやすいのがメリットです。固定電話の番号なら折り返ししてくれない場合でも、0800で始まる電話番号だと折り返してもらえる可能性があります。すぐに連絡を取れることで業務がスムーズに進むでしょう。
覚えやすい電話番号にできる
電話番号を新規で取得する際は、ある程度は選ぶことができます。そのため、覚えやすい番号にしたり、企業名やサービス名などの語呂合わせにしたりする企業も多いです。
しかし、0120で始まる電話番号や固定電話の番号だと既に使用されている番号が多いため、選択の自由度はあまり高くありません。選ぼうとしていた番号が既に使われているケースがよくあります。
その点、0800で始まる電話番号が着信課金電話番号に使われるようになったのは、0120で始まる電話番号よりも後のことです。まだ未割り当ての番号が多く、好きな番号を取得しやすい傾向にあります。0120で始まる電話番号では取得できなかった番号でも、0800で始まる電話番号なら取得できるかもしれません。
0800で始まる電話番号は迷惑電話と思われるリスクがある?
0800で始まる電話番号にはさまざまなメリットがありますが、取引先や顧客に0800で始まる電話番号で発信した場合、迷惑電話がかかってきたと考える人も一定数いるようです。
なぜ迷惑電話だと思われてしまうのか、主な理由は次のとおりです。
・実際にしつこい営業電話や悪質な迷惑電話に使われたケースがある
・携帯電話の番号(080)と見間違えてしまい、見知らぬ携帯電話からの電話と誤解する
・着信課金番号であることの認知度が低い
これらのリスクを防ぐためには、以下のような対策が有効です。
・メールやWebサイトなどで、0800で始まる電話番号から連絡することがあると伝えておく
・番号をWebで検索した際に自社の情報が表示されるようにする
・電話に出てもらえた際にはっきりと名乗ったうえで、簡潔に用件を伝える
これらの対策を施すことで迷惑電話と誤解されるリスクを減らし、0800で始まる電話番号を効果的に活用しましょう。
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まとめ
0800で始まる電話番号に発信した側には通話料金は発生しません。0800で始まる電話番号を契約している企業が受電した電話の通話料金を負担する仕組みです。
主に企業が注文の受付やお客様相談室などで0800で始まる電話番号を利用しています。顧客の金銭的負担がないため、問い合わせ件数が増えやすく、折り返しもしてもらいやすいのがメリットです。
一部の人は0800で始まる電話番号を不審に感じる場合もありますが、事前に対策を施すことでそのようなリスクも軽減することができるでしょう。
0800で始まる電話番号なら、0120で始まる電話番号と比べて希望の電話番号を取得できる可能性が高いため、今のうちに取得を検討してみてはいかがでしょうか。