フリーダイヤルは着信拒否できる?設定方法や注意点をご紹介

フリーダイヤル/着信課金電話番号

フリーダイヤルは、一般的に「0120」や「0800」から始まる番号のことを指します。発信する際には無料で利用できるので便利ですが、フリーダイヤルから着信があった場合は「どこからだろうか」と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。「フリーダイヤルだから」と電話に出たら、営業の電話だったということも少なくないでしょう。そのため、フリーダイヤルを着信拒否にしたいというケースもあるかと思います。本記事では、フリーダイヤルを着信拒否にする方法や注意点などをご紹介します。

フリーダイヤルは着信拒否できるのか

フリーダイヤルからかかってきた電話も、通常の電話と同様に着信拒否にすることが可能です。フリーダイヤルは、発信者が料金を負担するサービスです。主に企業が顧客からの、問い合わせのために実施しています。しかし、近年では迷惑電話などにも使われています。フリーダイヤルは「料金がかからないから」と思い、電話に出てしまう心理を利用していることが考えられます。

またフリーダイヤルならかけ直しでも料金が不要なため、不在着信があったらついかけ直してしまうこともあるでしょう。電話を折り返してもらいやすくするためにも、フリーダイヤルが使われていることが考えられています。

フリーダイヤルは企業にとってメリットのある電話番号ですが、迷惑な電話が増えて業務が滞ってしまうのは問題です。そのため、何度もかかってくるようなら着信拒否にすることをおすすめします。

そもそもフリーダイヤルとは

フリーダイヤルとは「0210」から始まる電話番号です。電話がかかってきた人に料金が発生する仕組みです。顧客からの電話アクセスアップや顧客満足度向上などのため、多くの企業が利用しています。

また似ているフリーダイヤルに「0800」があります。0800もフリーダイヤルの一種ですが、0120とは仕組みが違います。0800は正確には「フリーダイヤルインテリジェントサービス」と呼ばれています。0120は昔から使われてきたフリーダイヤルのサービスで、厳密には「フリーダイヤル」とはNTTコミュニケーションズが提供するサービスの名称です。そのため、他の事業者が提供する0800などのフリーダイヤルサービスは、少し名称が異なります。

0120は昔から使われてきたため、知名度は国内でもトップクラスです。しかし番号が枯渇してきたため、現在では0800のような他のフリーダイヤルサービスが台頭してきました。0800も0120と同じく通話料無料で提供できるため、顧客から見れば利便性の高い電話番号といえるでしょう。

フリーダイヤルを着信拒否する方法

フリーダイヤルを着信拒否にする方法は以下が挙げられます。

電話番号を登録して着信拒否

フリーダイヤルの番号を登録して着信拒否にする方法です。例えば、NTTは電話番号登録を行うことで、同じ電話番号からかかってきた電話に対して自動的にメッセージで応答してくれる「迷惑電話おことわりサービス」をオプションで提供しています。

迷惑電話を受けた後、電話機の操作を行い電話番号の登録を行います。以降、その番号からかかってきた電話に対して自動で「こちらは○○(契約電話番号)です。この電話はお受けできません。ご了承ください」と自動的にメッセージが流れます。最大6個まで番号を登録できる「迷惑電話おことわりサービス6」と、最大30個まで登録できる「迷惑電話おことわりサービス30」が提供されています。

また仕事に使用するスマートフォンにかかってくる場合も、電話番号を登録することで指定した番号からの着信を拒否できます。

iPhoneの場合

1.電話アプリを開く

2.「よく使う項目」「履歴」または「留守番電話」をタップ

3.ブロックした電話番号の横にあるアイコンをタップ

4.「この発信者を着信拒否」をタップ

 

また発信者不明の電話やスパム電話を留守番電話に転送する機能もあります。

1.「設定」→「電話」をタップ

2.「不明な発信者を消音」もしくは「着信拒否設定と着信ID」をタップ

 

「不明な発信者を消音」は、連絡先や最近発信した電話、「Siriからの提案」に含まれる人物からの電話のみを着信できる機能です。

「着信拒否設定と着信ID」は、契約している通信事業者がスパムや詐欺の可能性が高いと識別した番号を消音します。

Android

Androidスマホの場合は機種によって操作方法が異なる可能性があります。自身の機種の取扱説明書などで確認しましょう。

 

1.「電話」をタップ

  1. 履歴の中にある着信拒否をするフリーダイヤルの電話番号を長押しする
  2. 「ブロックして迷惑電話として報告」もしくは「この番号をブロック」をタップ

 

登録しておけば、今後その番号から着信することはなくなります。

登録していない電話番号を着信拒否

電話帳に登録していない電話番号からの電話を拒否する設定にする方法です。電話帳に登録していない番号からは電話がかかってきませんので、安心して電話に出ることができます。ただし、コールセンターなど多数の顧客から電話を受けなくてはいけない職種には向いていないでしょう。

アプリでブロック

スマートフォンであれば、アプリを使うことでフリーダイヤルからの着信を拒否できます。アプリにはさまざまな種類があるため、自分にあったものを選びましょう。ただし、ビジネスで利用する場合は信頼性のおけるアプリのみをインストールする必要があります。「無料だから」と決めるのではなく、信頼性を重視してアプリを選びましょう。

有料のサービスを利用する

2.2でNTTが提供する「迷惑電話おことわりサービス」についてご紹介しましたが、他の企業でも着信拒否が可能なサービスを提供しています。有料のサービスの場合、非通知でかかってきた番号も拒否するなど、細かい設定が可能です。主な企業が提供しているサービスには以下が挙げられます。

ドコモ「迷惑電話ストップサービス」

迷惑電話ストップサービスは、繰り返しかかってくる迷惑電話などを着信拒否にできるサービスです。あらかじめ登録した番号から着信すると「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません」と自動で応答し、電話を終了させます。携帯電話への着信履歴は残らないので、迷惑電話に煩わされることがありません。

ドコモ回線への契約が必要ですが「迷惑電話ストップサービス」自体の利用料金は無料です。

au「迷惑メッセージ電話ブロック」

迷惑電話番号データベースなどを活用し、迷惑電話だと思われる電話番号を自動的に感知し、警告を行ってくれるサービスです。あらかじめ迷惑業者の可能性が高い電話を判別してくれます。また600万件以上のイエローページの情報から、発信元を自動で特定して表示してくれるので、どこからの電話か分かりやすくなっています。

迷惑メッセージ電話ブロック機能は、auスマートパスプレミアム会員(月額548円)に加入することで利用できます。

またあらかじめ指定した番号を拒否する「指定番号拒否」サービスなどもあります。

ソフトバンク「フリーコールスーパー着信拒否」(法人向け)

迷惑電話からの着信をあらかじめ登録しておくことで、アナウンスを出して着信を拒否します。非通知からの着信を一括して拒否することも可能です。1,000円(税抜)/月 初期工事費150円(税抜)/月が必要です。

着信拒否する時の注意点

着信拒否機能は迷惑電話を自動で拒否してくれる便利な機能ですが、以下の点に注意しましょう。

必要な電話も拒否してしまう可能性がある

フリーダイヤルからの番号を拒否する場合は、必要な番号を拒否する可能性がないか考えておきましょう。フリーダイヤルは通常の企業でも取得する可能性のある番号だからです。フリーダイヤルには企業にとって以下のようなメリットがあります

 

・顧客が通話料の負担をしなくても良いため電話アクセスが増えやすい

・顧客満足度が向上すれば企業イメージアップになる

・覚えやすい電話番号に設定できる

・オフィスが移転した場合でもフリーダイヤル番号なら電話番号を変えずに利用できる

 

こうしたメリットの多さから、フリーダイヤルに変更する企業もあります。そのため、取引先でフリーダイヤルを使っている企業はないか、この先フリーダイヤルからかかってくる可能性はないかなど検討する必要があるでしょう。

料金が発生する場合がある

有料のサービスを利用する場合は、料金が発生します。例えば、NTTが提供している「迷惑電話おことわりサービス」は、以下の料金が必要です。

 

・迷惑電話おことわりサービス6(事務用)

サービス利用料 660円

回線使用料(加入電話3級取扱所) 2,750円

工事費 2,200円/回線

 

・迷惑電話おことわりサービス30(事務用)

サービス利用料 770円

回線使用料(加入電話3級取扱所) 2,750円

工事費 2,200円/回線

 

サービスを利用する前には、こうしたコストに見合っているのかを確認する必要があるでしょう。

フリーダイヤルなら「ナイセンクラウド」や「スマフリ」がおすすめ

ナイセンクラウドは、パソコン、電話機、スマホなどにも対応しており、既にお手元にある端末を活用してご利用いただけるクラウドPBXです。03や06などの全国の市外局番はもちろん、050番号や0120・0800のフリーダイヤルに対応しています。日本マーケティングリサーチ機構調べにおいて「テレワークに役立つサービス」「信頼と実績のクラウドPBX」「経営者が選ぶ電話サービス」において1位に選ばれています。

詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。

▼1分でわかるナイセンクラウド

>>ナイセンクラウドの詳細をチェックする<<

プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。

>>自動見積もり・個別見積もりを依頼する<<

また、2台のスマホでフリーダイヤルを利用することに特化した「スマフリ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマフリを先に導入してみて、使い勝手や機能を確認したのちにナイセンクラウドに切り替えることも可能です。

>>スマフリの詳細をチェックする<<

フリーダイヤルの着信拒否について知ろう

フリーダイヤルは、電話をかけた側が料金を負担することがないため、さまざまな企業が利用しています。しかし近年では、そうしたメリットを逆手にとって迷惑電話として利用するケースが増えています。そのため、フリーダイヤルを着信拒否することで、迷惑電話の数を減らすことができるでしょう。

ただし、フリーダイヤルを着信拒否してしまうことで、必要な番号まで拒否してしまわないか注意が必要です。また有料のサービスを利用する場合は、コストと迷惑電話がかかってくる頻度などを照らし合わせ、費用対効果が見込めるかもチェックする必要があるでしょう。