フリーダイヤル番号には種類がある?クラウドPBXでも使えるのかどうかを解説します

フリーダイヤル/着信課金電話番号

フリーダイヤルといえば、0120から始まる電話番号というイメージがありますが、種類があるのをご存知でしょうか。「フリーダイヤル」という名称は、NTTコミュニケーションズが提供するサービスの名前であり、他の事業者は別の名前を使う必要があります。本記事では、フリーダイヤル番号の種類や選び方、クラウドPBXでの利用方法などをご紹介します。

フリーダイヤル番号には種類がある

フリーダイヤルとは、電話をかけた側でなく着信側が料金を支払う電話番号です。顧客からの電話アクセスアップや顧客満足度向上などが期待できるため、多くの企業が利用しています。

この着信課金のサービスは、さまざまな事業者が提供しています。着信課金サービスはいずれも、「0120」や「0800」という同じ番号から始まるのが一般的ですが、名称は異なります。これは、電話番号を発行する事業者が違うためです。ここでは、フリーダイヤル番号の種類についてご紹介します。

フリーダイヤル

フリーダイヤルは、NTTコミュニケーションズが提供するサービスです。着信課金サービスの中でも最も知名度が高いといっても過言ではないサービスです。着信課金サービスといえば、「フリーダイヤル」という名称を連想する方も多いでしょう。フリーダイヤルで有名な「0120」という番号のほとんどは、NTTコミュニケーションズが提供しているといわれています。1985年のサービス開始以来、多くの企業が導入しており、顧客の認知度が約90.5%高いのが特徴です。

企業側で設備の準備は不要で、短期間で構築ができます。また豊富なコールデータで効率化させることも可能です。多彩なオプションサービスを利用できるのも特徴です。たとえば、営業時間外に自動音声案内を流したり、1つの番号を使って複数拠点で受け付けたりなどが可能です。

出典:https://www.ntt.com/business/services/voice-video/freedial-navidial/freedial.html

フリーコール

フリーコールは、KDDI株式会社が提供する着信課金のサービスです。多機能なサービスの「フリーコールDX」とシンプルな機能の「フリーコールS」の2種類が用意されています。

 

・フリーコールDX

フリーコールDXは、高機能な着信課金のサービスです。さまざまな付加サービスを利用でき、自社の運用形態に合わせた体制が構築できます。また着信先の電話番号ごとに請求書を分けられるため、利用額の把握や経費管理を効率的に行えるのが特徴です。またカスタマーコントロールを行うことで、トラフィックデータの収集もできます。こうした、データを分析することで、オペレーターの配置や回線の増設などのデータに活用できるでしょう。

 

・フリーコールS

フリーコールSは、「0120」や「0800」から始まるサービスです。電話番号を自由に選べたり、現在利用している0120番号を変えることなく乗り換えたりすることができるのが特徴です。また無料で使えるオプションサービスが充実しています。

 

出典:

https://biz.kddi.com/service/free-call-dx/

https://biz.kddi.com/service/

フリーコールスーパー

フリーコールスーパーは、ソフトバンク株式会社が提供するサービスです。「0120」「0800」から始まる電話番号を利用でき、月額利用料金には自動適用となる割引サービスを利用することで、利用状況によっては実質無料になります。

 

またオプションサービスも豊富で、自社に合わせたコールフローを実現できるのが特徴です。「おとくライン」「おとく光電話」「UniTalk」「Dialpad」などを着信先に選べば、さらにお得に利用できる料金プラン「バリュープラン」なども用意されています。

出典:

https://www.softbank.jp/biz/voice/phone_service/freecall_sp/

フリーボイス

フリーボイスは、楽天コミュニケーションズが提供するサービスです。「0120」または「0800」で始まる番号を利用することができます。フリーボイスは24時間いつでも一律料金となっているのが特徴です。フリーダイヤルとほぼ同じサービスでありながら、フリーダイヤルよりも基本料金や通話料金が安くなります。さらにナンバーポータビリティを使えば、現在使っている番号はそのまま利用できます。

出典:

https://comm.rakuten.co.jp/houjin/fv/

フリーアクセス

フリーアクセスは、NTT東西が提供するサービスです。同一県内からかかってきた電話を、受けた側が負担します。フリーダイヤルと違い、携帯電話やPHSからの着信にも対応しているのが特徴です。

出典:

https://web116.jp/shop/benri/free/free_01.html

フリーダイヤル番号の選び方

フリーダイヤルのような着信課金を導入するには、着信課金サービスを提供している事業者と契約します。ただし、サービスを利用するには既に電話回線を引いていることが前提となっていることが多いので注意が必要です。また、固定回線だけでなく、IP電話などでもオプションサービスとして、着信課金をつけるパターンもあります。ここでは、固定電話にフリーダイヤル番号を導入する際の選び方をご紹介します。

コスト

サービスごとに料金が異なるため、コストの計算は必要です。最も知名度が高いのは、NTTコミュニケーションズが提供する「フリーダイヤル」ですが、それ良いも安い料金で異教しているサービスもあります。また、オプションサービスも事業者ごとに異なります。単に料金だけを比較するのではなく、自社に必要な機能が搭載されているか、使いたいオプションサービスがあるかなどで選ぶ必要があります。

コストを計算する際には、費用対効果を考えましょう。フリーダイヤルを導入することによって業務が効率化され、粗利額が増えるのであれば、費用対効果が高いといえます。しかし、粗利額が増えても、それ以上のコストがかかっていれば、見直した方が良いでしょう。

さらに料金がサービスごとに異なるため、複数のサービスの見積もりを取ってから選ぶようにしましょう。また、操作性や支払い方法などもチェックしておきましょう。支払い方法はサービスごとに異なるため、事前に確認しておく必要があります。

既存の電話回線との相性で選ぶ

既に開通している電話回線がある場合、相性で選ぶ方法があります。フリーダイヤル番号は、専用の電話回線があるわけではありません。既存の電話回線に、着信課金番号サービスを紐づけることで、利用できるようになります。そのため、既存の電話回線との相性も考える必要があります。

たとえば、NTTの電話回線を使っているのに、KDDIのフリーコールを使いたいなど、サービスを提供する会社が違うと、契約できないケースも多いです。その場合は、既存の電話回線をナンバーポータビリティなどで変更するか、既存の電話回線にオプションで着信課金サービスを加えるのかを選びましょう。

携帯電話にフリーダイヤルを転送する方法

フリーダイヤル宛にかかってきた電話を、スマホに転送するサービスがあります。この機能は、ボイスワープ機能と呼ばれています。会社宛にかかってきた電話を、指定した電話番号に転送することができます。不在時にかかってきた電話を取れるため、ビジネスチャンスを逃しません。

ボイスワープ機能には、転送元の電話を呼び出さずにすぐに転送する「無条件転送」と、転送元の電話を呼び出し、応答がない場合に転送する「無応答時転送」などがあります。また外出先の電話機を使って、転送の開始や停止、転送先の変更ができます。

ただし、ボイスワープ機能は、フリーダイヤル宛の着信と、フリーダイヤルに登録した固定電話の番号を区別できないので注意が必要です。

クラウドPBXでもフリーダイヤル番号は使用できる

クラウドPBXでも、フリーダイヤル番号を使用することができます。クラウドPBXなら、固定電話はもちろん、スマホでもフリーダイヤルを利用することが可能です。どこからでもフリーダイヤル番号を用いて発着信することができます。ベンダーによっては、ナンバーポータビリティを利用し、現在使用している電話番号をそのまま利用することも可能です。

クラウドPBXでのフリーダイヤル番号の使用方法

ここでは、既に利用しているフリーダイヤル番号を利用する方法をご紹介します。

 

・既存のフリーダイヤル番号を利用する方法

1.ダイヤルイン番号をフリーダイヤル番号の紐づけを、SIPトランク事業者に対して依頼する

2.ダイヤルイン番号決定後に、NTTコミュニケーションズなどの事業者に紐づけ作業を依頼する

3.クラウドPBXと契約し、SIPトランク事業者に、クラウドPBXの必要な情報を提供する

4.SIPサーバーを構築し、クラウドPBX側に必要な情報が提供される

5.SIPサーバーとクラウドPBXの接続を実施する

フリーダイヤルとクラウドPBXを併用するメリット

フリーダイヤルなどの着信課金番号のサービスは、顧客にとって便利なサービスです。しかし、企業側からすれば多くのコストがかかるため、コスト面でのデメリットもあります。また、着信課金番号にかかってきた電話をスマホなどの別の端末に転送する場合、ボイスワープ機能などのオプションサービスを利用しなくてはいけません。このオプションにもコストがかかってしまいます。こうしたコストの問題を解決できるのが、クラウドPBXです。

クラウドPBXは、インターネット回線さえあれば、複数の端末や拠点を内線化できるようになります。スマホでも会社の電話番号を使えるようになり、外出先でもどこでも電話の発着信が可能になります。これまでの着信課金番号サービスの場合、社外のスマホ等に取り次ぐには、転送サービスを利用しなくてはいけませんでした。しかし、クラウドPBXであれば、オフィスの電話と外出中の社員のスマホも内線電話扱いになるため、料金がかかりません。そのため、通話料を大幅に下げることができます。

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フリーダイヤル番号取得ならクラウドPBXがおすすめ 

フリーダイヤル番号の取得は、企業にとって多くの着信が見込めたり、信頼性を高めたりなどのメリットがあります。しかし、コストがかかるため、導入するサービスは、費用対効果の高いものを選ぶ必要があります。また、クラウドPBXと併用することで、さらなるコストダウンが期待できるでしょう。