IP電話がつながらない時の原因や対処方法は？
IP電話はインターネット回線を利用した電話サービスです。通話料金が安いなどのメリットもありますが、つながらなくなったらどのように対処すればいいのでしょうか。電話がつながらなくなると、仕事に影響が出るため、早めに解決する必要があります。本記事では、IP電話がつながらなくなる原因や対処方法についてご紹介します。
IP電話がつながらない時の原因は？
IP電話がつながらなくなる原因にはさまざまなものが考えられます。ここでは、原因として考えられる4つの原因をご紹介します。
インターネット回線に問題はないか
IP電話はインターネット回線を利用するサービスのため、回線に問題があると電話が利用できなくなるケースがあります。インターネット回線に問題がある場合は、モデム、ルーター、LANケーブルなどのどれかが原因の可能性が高いです。
また通話中に回線が混雑する作業をしている場合も、IP電話が途切れる可能性があります。たとえば、IP電話の利用中に大量のファイルを送受信したり、容量の大きいデータをストリーミングでやり取りした場合、回線が途切れてしまうことがあります。
さらに無線LANを使っている場合は、無線LANの環境が悪い場合もあるので注意が必要です。無線LANでIP電話を使用していると、電波を妨げるものがあれば音声が途切れてしまいます。
また以下の点もチェックしましょう。
・特定の電話機だけに問題が起こる場合
特定の電話機またはパソコンなどに原因がある場合、LANケーブルなどのケーブル類が原因の可能性が高いです。LANケーブルを差し直したり、差込口を変更したり、LANケーブルを交換しても問題が解決しない場合は、電話機またはパソコンが原因の可能性があります。
・社内全体で問題が起こる場合
社内全体で不具合が起こる場合は、ルーターやインターネット回線に問題があるケースが多いです。機器の再起動を試し、それでも直らなければプロバイダに問い合わせが必要です。
宅内設備に問題はないか
パソコン、スマホ等のデバイスやIP-PBXなどの主装置に問題がある場合も、つながらなくなるケースがあります。またVOIPアダプターなどに原因がある場合も考えられます。VOIPアダプターとは、インターネット回線を用いて電話を可能にする接続機器のことです。
このVOIPアダプターに問題があると、IP電話が途切れたり、つながらない可能性があります。
アカウント・パスワードの設定情報が間違っていないか
アカウントやパスワードの入力が間違っている場合、IP電話に接続できず、電話を発信することができません。
入力する場所を間違えたり、小文字と大文字を間違えて入力しているケースが考えられます。アカウント情報はコピー＆ペーストなどを利用すれば、正確に入力できる可能性が高いでしょう。
ケーブルがコンセントから抜けていないか
意外とありがちなミスが、「ケーブルがコンセントから抜けている」という事例です。ケーブルは必ずコンセントにつながっているという思い込みから、チェックしない可能性があります。しかし、オフィス内は人が移動することもあるため、誰かが引っかかって抜けてしまう場合もあるでしょう。またオフィス内でレイアウトを変えた場合も、うっかり抜けてしまう可能性があります。
IP電話がつながらない時の対処方法
万が一、IP電話がつながらなくなった場合、以下の対処方法を試してみましょう。
宅内設備を再起動させる
VOIPアダプターやルーターなどの宅内装置を再起動させてみましょう。電源やケーブルに抜けやゆるみ、破損などがないことを確認し、機器の再起動を試してみましょう。
1.パソコンの電源を切る
2.IP電話対応機、ホームゲートウェイ、VDSL装置または回線終端装置ONUの順に電源を切る
3.すべての電源を切ったあと5分ほど待ち、逆の順番で電源を入れる。
電源を入れる際には、前の機器のランプが完全に点灯してから、次の機器の電源を入れる。電源ランプが点灯しない、アラームランプが点灯または点滅している場合、その機器のメーカーに問い合わせる。
4.パソコンを起動し、インターネットに接続できるか確認する
再起動をして解消しない場合は、配線の確認を行いましょう。
・ケーブルに抜けやゆるみがないか
配線が間違っていたり、ケーブルがゆるんでいたりすると、インターネットにつながりません。機器同士を接続しているケーブルが抜けたり、ゆるんでいたりしないかを確認し、接続を試しましょう。
無線LANの環境を確かめる
無線LANを利用している場合、無線LANの環境を確かめましょう。
・今まで接続できていたWi-Fiが急に使えなくなった場合
突然Wi-Fiが切れた場合、スマホやパソコンの意図しない設定変更や不具合が考えられます。スマホやパソコンのWi-Fi設定の確認を行いましょう。
またスマホやパソコンにはWi-Fi接続のアイコンが表示されているのに、インターネットにつながらないケースもあります。これは接続先のホームゲートウェイや無線LANルーター側がインターネットに接続していない場合が考えられます。まずは機器の再起動を行い、インターネットにつながるか試してみましょう。
解消しない場合はプロバイダに連絡する
機器を再起動したり、スマホやパソコンの設定を確認したりしても問題が解決しない場合は、プロバイダに連絡しましょう。プロバイダはサポートの窓口を設けているため、電話やメールで問い合わせを行います。
特定の機器がつながらない場合は交換も考える
再起動をしても特定の機器だけに問題が出る場合は交換も検討しましょう。たとえば、機器のランプがつかない場合は、その危機に不具合がある可能性があります。プロバイダに連絡して、交換してもらいましょう。
安定して電話対応をしたいならクラウドPBXもおすすめ
IP電話もメリットが多いですが、クラウドPBXを選択する方法もあります。ここではクラウドPBXの概要とクラウドPBXがおすすめの理由をご紹介します。
クラウドPBXとは
クラウドPBXは、ビジネスフォンの機能をインターネット上に設置できるサービスのことです。一般的にオフィスなどで固定電話を使う場合、PBXという内外線を制御する装置を設置しなくてはいけません。そのため、拠点が複数あれば拠点ごとにPBXを設置する必要があります。回線の増減や定期的なメンテナンス、買い替えの際も業者に依頼する必要があるため、通常PBXの導入には大きなコストがかかっていました。
クラウドPBXはPBXをインターネット上に設置できるため、物理的な装置をオフィスに設置する必要がありません。インターネット回線とパソコンやスマホなどのデバイスがあれば利用可能なため、運用面やコストにおいて大きなメリットがあります。
クラウドPBXには、内線や外線電話などの通常の電話機能はもちろん、転送・通話録音などの機能も搭載されています。さらに回線の増減や設定などもインターネットから行うことができます。またサービスの管理や保守はベンダー側が行ってくれるため、自社でのメンテナンスも不要です。
クラウドPBXがおすすめの理由
クラウドPBXは、拠点が複数に分散されていてもそれぞれに主装置を置く必要がありません。インターネット回線があれば利用できるため、事業拡大や移転などにも最適です。ハードウェアを設置する必要がないため、回線の増量や設定もコストを抑えながら簡単に導入できるのが大きなメリットです。クラウドPBXにおすすめの企業には以下が挙げられます。
・スタートアップ企業
スタートアップ企業は、今後社員が増えることが予想されます。そのため、オフィス立ち上げ時にどのくらいビジネスフォンが必要になるか予想しづらいでしょう。一般的なPBXを利用している場合は、対応できる電話機の数が決まっています。そのため、社員が増えればPBXを入れ替える必要があります。
クラウドPBXであればプラン変更などをするだけで、簡単に増設ができます。また電話機を設定するのではく、スマホを利用するのであれば、さらに迅速に利用開始できます。
・ビジネスフォンの入れ替えタイミング
ビジネスフォンは、老朽化などによってどうしても定期的な入れ替えが必要です。
クラウドPBXであれば入れ替え費用を抑えることができます。またクラウド上で利用できるサービスのため、自社で管理する必要はありません。そのため、新たに導入する電話機やサービスの検討、設置工事などを行わなくても良いため、手間やコスト削減につながります。さらに、常にアップデートが行われているため、機能の陳腐化などの心配もありません。
・多様な働き方に対応させたい
テレワークなど多様な働き方に対応させたい企業にも、クラウドPBXはおすすめとされています。通常のビジネスフォンの場合、テレワークをしている社員は会社番号を利用した電話業務を行うことができません。そのため、オフィスに電話業務を行うための人員を残しておく必要がありました。
クラウドPBXならインターネット環境さえあれば、自宅、外出先、サテライトオフィスなどでも電話業務が可能です。そのため、テレワークや育児・介護などと仕事を両立しやすく、柔軟な働き方に対応できます。
クラウドPBXを選ぶなら！
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落ち着いてつながらない原因を探そう
IP電話がつながらない原因にはさまざまなものが考えられます。原因として多いのはインターネット回線もしくは機器の問題です。落ち着いて一度機器の再起動を試してみることが大切です。もし特定の機器に問題があるのであれば、交換も検討します。
原因が分からない場合は、利用しているプロバイダに連絡して点検してもらうか、交換をしてもらいましょう。またこの機会にクラウドPBXの導入を考えてみてはいかがでしょうか。