NTTの電話回線が利用できるクラウドPBXは?

2020年10月28日ビジネスフォン

クラウドPBXを導入する時は、できる限り手間なく簡単に導入したいですよね。現在、NTT東日本/西日本の電話回線を使用している場合は、そのままNTTの電話回線を利用できるクラウドPBXを導入することをおすすめします。

この記事では、クラウドPBXの基礎知識を解説するとともに、NTTの電話回線が利用できるクラウドPBXについて紹介します。

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そもそもクラウドPBXとは?

そもそも、クラウドPBXとはどんなものなのでしょうか。ここではまず、従来のPBXとクラウドPBXの特徴についてご紹介します。

従来のPBX

PBXとは、Private Branch eXchangeの略で、日本語では構内交換機と呼ばれるものです。オフィスに設置したハードウェアを使い、外線を社内にある複数の内線電話に繋いだり、内線同士を繋げたりするための機械です。着信の場合は、社外からかかってきた外線電話がまずPBXに着信して、そこから内線で繋がっている各電話機に振り分けて着信が通知されます。一方、発信の場合はPBXを経由して外線に繋ぐことで、どの電話から発信しても着信する側には代表番号の表示がされるようになります。

PBXがなく単独でそれぞれの電話機を使っている場合には、社内の電話機同士で通話した場合も外線扱いとなり電話代がかかりますが、PBXを使用してそれぞれの電話機をPBXで繋げることで内線扱いとなり、電話代がかからなくなるのです。

 

従来のPBXを使用する場合は、専用の機器を購入もしくはレンタルする必要があります。そして用意した専用機器は拠点ごとに設置し、運用や管理をしなくてはなりません。また、内線の増減をする必要が出た場合やオフィス内のレイアウトを変更したい場合など、設定の変更やPBXの移動を行いたい場合は業者に頼んで日程を合わせ、工事をしてもらう必要があるなど、ランニングコストがかかります。

クラウドPBX

クラウドPBXはPBXをクラウド化したもので、オフィス内に交換機を設置することなく利用が可能です。PBXがインターネット上にあるため、従来のPBXでは個別に導入がする必要があった複数拠点であっても、インターネットさえ繋がっていれば同じクラウドPBXを使用して内線化することができます。

また、接続可能なのは電話機だけではありません。専用のソフトフォンをインストールしたパソコンや専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンを内線として使用することが可能です。そのため、在宅勤務の社員であっても、インターネットに繋がっているスマートフォンかパソコンがあれば、オフィスにいるのと同等の電話対応ができるようになります。

さらに、専用の機器が必要ないため、導入時やオフィス内で場所の移動をする際に工事の必要がありません。回線の増減などの設定を変更したい時にも、ブラウザやアプリケーション上で簡単に変更が可能です。

クラウドPBXに切り替える際の注意点

従来のPBXのメリットを維持しつつ、さらに便利な機能を持ったクラウドPBXに切り替えることで、電話業務の効率化や費用削減などを実現できます。しかし、従来のPBXからクラウドPBXに切り替える際は注意すべきポイントがあります。3つのポイントをご紹介します。

 

クラウドPBXに切り替えると現在の電話回線が使用できなくなるかも

クラウドPBXのサービスによっては、契約時に利用する電話事業者を指定するケースがあります。クラウドPBXの提供会社が電話事業者のグループ会社であったり、何かしらの繋がりがあったりする場合は、その事業者の回線を指定されることがあるのです。なお、電話回線が変わっても携帯の番号ポータビリティ(MNP)と同様に、固定電話でも番号ポータビリティをすること(LNP:Local Number Portability)ができます。LNPをすることにより電話番号を引き継ぐことができますが、NTT以外の会社で電話番号を取得した場合は、LNPの利用ができない場合もあるため注意が必要です。

また、使用している電話回線が古い場合、IP電話に対応していないこともあり、そもそもクラウドPBXが使えないこともあります。LNPやクラウドPBXの導入ができない場合、クラウドPBXの導入時に電話番号を新しくする必要が出てきますので、事前に確認しておきましょう。

NTTの電話回線を利用する企業が多いため、NTTに対応したクラウドPBXが望ましい

回線を変える際に電話番号の引継ぎができない場合は、電話番号の変更が必要となりますが、取引先への周知や会社の封筒の作り直しなども必須となり、非常に手間がかかります。そのため、回線や電話番号は変更しないに越したことはありません。

現在、電話番号も電話回線もNTTのものを利用している会社が多いです。したがって、NTTとの回線契約をしたままでクラウドPBXを使うためには、NTTに対応したクラウドPBXを選択することが重要です。クラウドPBXを選ぶ際、費用や機能も重要な点ですが、現在のNTTの回線のまま利用できるのかという点をチェックせずにクラウドPBXを選んでしまい、導入の際に手間が掛かってしまったという失敗談もあります。見落としがちなポイントですが、利用できる電話回線は必ず契約前にチェックしておきましょう。

従来型のPBX(主装置)のリース期間等に注意

現在、従来型のPBX(主装置)を設置している企業の場合は、クラウドPBXに切り替えることで従来型のPBXを使用できなくなります。従来型のPBXは高額で、リース契約して導入している企業も多く、まだリース期間が残っているタイミングでクラウドPBXに切り替えると、クラウドPBXと従来型のPBXで二重に費用が掛かってしまいます。そのため、従来型のPBXからクラウドPBXに切り替える際は、切り替えのタイミングに注意しましょう。

NTTの電話回線が利用できるクラウドPBX「ナイセンクラウド」

NTTの電話回線の利用もできるクラウドPBXはいくつかありますが、今回は弊社が提供する「ナイセンクラウド」をご紹介します。

ナイセンクラウドとは?

ナイセンクラウドでは地域型の電話番号(東京の03や大阪の06などの番号)やIP電話の050番号、フリーダイヤルの0120・0800番号が使えます。クラウドPBXなので離れた拠点間でも内線化が可能で、海外の拠点との電話や外出先からの電話なども内線として扱われ、通話料は無料でやり取りが可能です。ナイセンクラウドは、IP電話機はもちろん、ソフトフォンを入れたパソコンや専用のアプリを入れたスマートフォンで使用することができます。

導入時に専用機器のレンタルや購入、特別な工事は基本的に必要ありません。インターネットに繋がる環境さえあれば、簡単な設定を行うだけで利用できます。また、設定の変更をしたいときにもWebページにアクセスすることで、簡単に変更することが可能です。申し込みから最短即日、平均10日で開通するためスピーディーに利用を開始できます。

 

在宅勤務者の多い企業様や海外や国内に複数の拠点のある企業様、社員の出張が多い企業様、電話対応の手が足りない個人クリニック様など、様々な企業様に導入いただいており、3,000社以上の導入実績があります。新聞やTVでも取り上げられたことがあるので、ご覧になった方もいるかもしれません。

NTT回線の場合のナイセンクラウドの料金や仕様

それでは、ナイセンクラウドでNTT回線を利用する場合について詳しくご紹介しましょう。

NTT回線の場合、既存の電話番号・地域番号での乗り換えに対応しています。利用できる番号は、全国の地域型電話番号(北海道011から鹿児島・沖縄の099までの市外局番)です。なお、NTT回線を利用するにはフレッツ・ひかり電話シリーズの契約と、追加でナンバーディスプレイのオプション、そして別途ナイセンクラウドと回線を繋ぐ接続機材のレンタルが必要です。

外線の通話料金は3分8円~です。海外の拠点でナイセンクラウドを使って電話を掛ける際でも3分8円~で変わりません。もちろん内線間は無料です。

NTT以外に使用できる電話回線は?

ナイセンクラウドでは、NTT回線以外にもRakutenとKDDIの回線が使用できます。それぞれの回線について説明します。

Rakuten回線

Rakuten回線はナイセンクラウドとの相性も良く、柔軟な対応が可能な回線です。標準で1つの電話番号に対して2チャンネルが付与され、外線電話をかける時に1発信あたり1チャンネルを使用し、着信時は接続している内線端末の数だけ着信できます。通話料金は3分8円~です。

IP電話の050番号、フリーダイヤルの0120番号と0800番号に対応しています。初期費用は、050番号の場合は1番号あたり500円、0120番号と0800番号の場合は1番号あたり1,000円です。月額費用は050番号の場合1番号目は380円、それ以降は1番号あたり100円が加算されます。0120番号の1番号目は1,180円、それ以降は1番号あたり900円ずつの追加費用、0800番号の1番号目は880円、それ以降は1番号あたり600円ずつの追加費用がかかります。外線同時発信数を増やしたい場合は、1チャンネル180円で追加ができます。

Rakuten NUROのプランでは、東京や神奈川、大阪、福岡などの地域における全部もしくは一部の番号が利用できます。

KDDI回線

KDDI回線の外線電話通話料金は1分単位、1秒単位での課金が可能なため、短い電話を多くかける場合に向いています。1秒/0.08円~、1分/3.3円~、3分/8円~となっています。東京の市外局番の03番号とIP電話の050番号、フリーダイヤルの0120番号と0800番号を使用可能です。

初期費用は、03番号および050番号の場合は1,100円(1手続き1,000円と1番号100円)、0120番号および0800番号の場合は2,100円(1手続き1,000円と1番号1,100円)です。月額費用は、03番号および050番号の場合は1,600円(1チャンネル1,400円と1番号200円)、0120番号および0800番号の場合は2,600円(1チャンネル1,400円と1番号1,200円)です。

 

上記以外の電話事業者でナイセンクラウドを利用できる場合もございます。まずはお気軽にご相談ください。

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ナイセンクラウドの便利な機能

電話着信時、ナイセンクラウドの設定がされている電話機やパソコン、スマートフォンを一斉に呼び出すことができます。このとき、特定の端末のみを呼び出す設定をすることも可能です。複数の電話番号を運用している場合も、電話番号によってどの電話機を呼び出すかの設定ができます。

また、時間帯や曜日、着信番号に応じて、詳細な着信ルールの設定やアナウンスの設定ができます。定休日は終日、平日の営業時間外はその旨を録音したアナウンスを流したり、特定の電話番号から着信が来た場合には特定の内線だけを呼び出したりといった設定が可能です。

さらに、いつ誰が誰に電話をかけて何秒通話したのかなどの通話履歴をウェブ上で確認することが可能なため、営業業務の可視化に役立ちます。受け取れなかった電話がある場合もウェブ上で確認が可能なのでスムーズに折返しが行えます。

 

このようにナイセンクラウドには複数の便利な機能を用意しております。電話対応に時間が掛かっているケースや電話業務の多いケースでは、ナイセンクラウドの導入によって大幅な業務効率の改善が図れるでしょう。

1分で分かりやすくナイセンクラウドについてまとめた動画もありますので、ぜひご覧ください。

さらに、ナイセンクラウドの導入イメージが湧くように、漫画でもナイセンクラウドの機能を紹介しています。短時間でさくっと読めるので、こちらもご一読ください。動画や漫画では分からない点があれば、お気軽にお問い合わせください。

>>漫画でわかるナイセンクラウド<<

NTTの電話回線が利用できるクラウドPBXなら安心して利用できる!

この記事ではPBXの概要と、クラウドPBXを導入する際の注意点、NTTの電話回線を利用できるクラウドPBX「ナイセンクラウド」について紹介しました。

取引先にすでに周知している電話番号を変えることはなるべく避けたいものです。現在NTTの電話回線を利用している企業で従来の電話番号をそのまま利用するには、NTTの電話回線が利用できるクラウドPBXを選ぶことをおすすめします。ナイセンクラウドは導入実績3,000社以上を誇るクラウドPBXです。ぜひ導入をご検討ください。