050で始まる電話番号の通話料金は安い?高い?料金目安や利用方法を解説

050で始まる電話番号を利用している企業を見かけることがあるでしょう。自社でも050番号を利用しようかどうか迷っている企業経営者の方もいるかもしれません。その際に気になるのが料金です。
本記事では050で始まる電話番号について、通話料金を中心にメリットや利用方法なども併せて解説していきます。
050で始まる電話番号とは?
050で始まる電話番号はIP電話の番号です。IP電話というのは、インターネット回線を利用している電話サービスのことで、企業から一般の個人まで幅広く利用されています。どちらかといえばスタートアップ企業や個人事業主など小規模事業者での利用が多いのが特徴です。050で始まる電話番号の運用が始まってから20年以上経過していますが、最近では利用者が増加傾向にあります。
050で始まる電話番号は、2つの4桁の区分で構成されており、全体で11桁です。通常の固定電話機ではなく、PCやスマートフォンなどで専用のアプリを用いて使用します。固定電話のような外観のIP電話専用機もあり、さまざまなデバイスで使用可能です。
050で始まる電話番号の通話料金は安い?高い?
050で始まる電話番号を利用する場合に、固定電話や携帯電話と比べて通話料金が安いのかどうか見ていきましょう。
比較的低コスト
050で始まる電話番号から発信した場合の通話料金は、固定電話や携帯電話からの発信と比べると安く済みます。固定電話と比べた場合には、それほど大きな差はありませんが、携帯電話と比べた場合の差は大きいです。出先から携帯電話でオフィスや顧客に発信する機会が多い企業なら、IP電話のコストの安さを実感できるでしょう。
基本料金に関しても、固定電話や携帯電話と比べると安く済むケースが多いです。
通話料金の目安・相場
050で始まる電話番号の通話料金はサービスを提供する通信会社によってやや違いはありますが、大きな差はありません。050で始まる電話番号から国内の固定電話への発信なら3分の通話で8〜9円程度が目安です。携帯電話への発信なら53〜54円程度、海外への発信なら18〜24円程度が目安と捉えておくと良いでしょう。
海外への発信に関しては、050で始まる電話番号の通話料金の安さが顕著です。固定電話や携帯電話から海外へ発信する場合と比べると10分の1程度の通話料金で済みます。
また、発信先も同じサービスを契約している場合には、通話料金がかからないことが多いです。無料でいくらでも通話できます。
通話料金以外の050で始まる電話番号のメリット
050で始まる電話番号を利用すると、通話料金が安いこと以外に次のようなメリットもあります。
海外での通話も国際電話扱いにならない
企業によっては海外出張をすることもあるでしょう。国内からスマートフォンを持っていけば、現地でも電話を使用できます。携帯キャリア各社では海外ローミングというサービスを提供しており、現地の提携先の通信会社の通信網を利用できる仕組みです。しかし、海外ローミングを利用して渡航先の国から日本へ発信すると、国際電話扱いになってしまいます。
これに対して、050で始まる電話番号なら、渡航先から国内の自社オフィスなどと通話しても国際電話扱いにはなりません。自社オフィスから海外出張中の社員の電話へ発信する場合も同様です。
高額な通話料金がかかる心配をすることなく、安心して通話ができます。綿密に連絡を取りながら仕事を進められるでしょう。
引っ越し・移転しても電話番号が変わらない
050で始まる電話番号は固定電話の番号と違って地域ごとに割り当てられているわけではありません。2つの区分に分かれていますが、1つ目の4桁の区分は通信会社ごとに割り当てられています。後ろの4桁で契約者を区別する仕組みです。
そのため、050で始まる電話番号を利用する場所が変わっても、電話番号が変更されることはありません。引っ越しをしたりオフィス移転をしたりしても、これまでと同じ電話番号を使い続けられます。
スタートアップ企業などの場合には、会社の成長に伴いオフィス移転を繰り返すケースがよくあるでしょう。固定電話を使用していると、オフィス移転のたびに電話番号が変更されるため、顧客への周知が必要です。ホームページや名刺の記載も修正しなければなりません。050で始まる電話番号なら、そのような手間はありません。
050で始まる電話番号を利用する方法
050で始まる電話番号を利用する方法について見ていきましょう。
IP電話アプリ
スマートフォン向けのIP電話アプリが多く提供されています。IP電話アプリをインストールし利用登録をすると、050で始まる電話番号が割り当てられて発信をしたり着信を受けたりできるようになります。
この場合、スマートフォンを使用するため、専用の電話機などを用意する必要はありません。アプリ上の操作で発着信や通話ができます。スマートフォンでもともと使用している携帯電話の番号と併用しても問題ありません。携帯電話の番号に着信があればこれまで通り標準電話アプリで、050で始まる電話番号への着信はIP電話アプリで受電できます。発信する際も標準電話アプリとIP電話アプリで使い分けが可能です。
発着信をする場所はインターネットに接続できる環境なら、どこでも問題ありません。営業などで外出する機会が多い場合などに便利です。ただし、公衆Wi-Fiなど不安定な回線に接続して使用する場合には、雑音が入ったり途切れたりして通話品質が低下する可能性があります。できるだけ安定した回線で使用するのが望ましいです。
VoIPアダプター
VoIPアダプターとは、通常の固定電話機で050で始まる電話番号を使えるようにできる装置のことです。LANケーブルでルーターと接続し、電話線で固定電話機と接続して使用します。
VoIPアダプターで050で始まる電話番号を利用する前提として、事前に番号を取得しておく必要があります。050で始まる電話番号の取得自体は特に難しいことはありません。取り扱っている通信会社に申込みをして契約するだけです。市外局番から始まる固定電話の番号よりも簡単に取得できます。
クラウドPBX
クラウドPBXとは、主装置をオフィス内に設置せずに利用できるビジネスフォンのサービスです。主装置の機能がクラウド上に置かれているため、インターネットに接続できる環境ならどこからでもアクセスできます。主装置を設定せずに済むため、導入の際に工事は必要ありません。イニシャルコストをほとんどかけずに導入できます。
クラウドPBXを利用する際にサービスの提供業者を通じて電話番号を取得できますが、このとき050で始まる電話番号を選択可能です。
また、クラウドPBXなら、固定電話機だけでなくスマートフォンやPCなどでも電話機として使用できます。出先でもオフィスと同じ050で始まる電話番号を使って発着信できて、内線通話も利用可能です。
050番号が取得できる!クラウドPBXのナイセンクラウド
ナイセンクラウドは、パソコン、電話機、スマホなどにも対応しており、既にお手元にある端末を活用してご利用いただけるクラウドPBXです。050番号はもちろん、03や06などの全国の市外局番、0120・0800のフリーダイヤルにも対応しています。
詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。
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まとめ
050で始まる電話番号はIP電話の番号で、スマートフォンやPCなどインターネットに接続できるデバイスで使用します。固定電話や携帯電話と比べると通話料金が割安なのが特徴です。特に海外への発信や海外からの発信の際は通話料金がかなり抑えられます。地域とは無関係で番号が割り当てられているため、引っ越しや移転をしても電話番号の変更は必要ありません。
IP電話アプリやクラウドPBXなどを導入する際に050電話番号を取得できます。海外と通話する機会の多い企業やオフィス移転をする可能性がある企業には特におすすめです。ぜひ導入を検討してみましょう。