フリーダイヤルは0800から始まる番号もある?0800番号の概要を紹介

フリーダイヤル/着信課金電話番号

フリーダイヤルに代表される「着信課金」のサービスの中には、「0800」から始まる番号もあります。これは番号が違うだけで、仕組みはフリーダイヤルと同様に、電話の着信側が料金を支払うシステムです。では、「0800」番号は、知名度の高い「0120」番号とどのような違いがあるのでしょうか。本記事では、0800番号の概要やメリット・デメリットなどをご紹介します。

 

「0800」はフリーダイヤルの番号

「0800」はフリーダイヤルに代表される着信課金の番号です。着信課金は、通常、発信者が払うべき通話や通信などの料金を、着信者が払うことを指します。知名度の高い着信課金サービスがフリーダイヤルです。フリーダイヤルは、NTTコミュニケーションズが提供するサービスの名称です。

着信課金サービスを利用するには、固定電話番号が必要となります。通常の「03」や「06」などの市外局番か始まる電話番号を取得し、それにオプションでフリーダイヤルをプラスすることで利用できるようになります。

 

「0120」との違い

「0800」も「0120」と同様に、フリーダイヤル番号です。フリーダイヤルは、NTTが1985年にサービスを開始しました。その後、30年以上経過したことで、0210から始まる番号はほとんど使われており、足りなくなってきました。そこで、1999年に海外でも使われていた「800」をフリーダイヤルに採用し、「0800」というフリーダイヤル番号が誕生しました。

 

「0570番号(ナビダイヤル)」との違い

「0570(ナビダイヤル)」とは、NTTコミュニケーションズの電話サービスの一つです。フリーダイヤルとは異なり、発信者課金の電話番号のため、発信者側に課金されます。電話がつながった際に、発信者に「この通話に〇秒ごとに〇円かかります」というガイダンスとして流れるのが特徴です。IP電話や一部の携帯電話からはかけられないケースもあります。

「ナビダイヤル」という名称は、NTTコミュニケーションズの商標になります。ロゴマークなども用意されており、名刺やホームページ、封筒などに記載することも可能です。

 

0800を利用するメリット

ここでは、「0800」番号を利用するメリットについてご紹介します。

 

電話番号が選べる

「0800」番号は、0120よりも新しいサービスのため、電話番号が選びやすいのが大きなメリットです。0120の番号は10桁で、「0120」の部分を除くと6桁しか選ぶことができません。これに対して、0800の番号は全体で11桁選ぶことができます。「0800」部分を除くと、7桁の番号を選ぶことができるのです。

さらに、番号自体が新しいこともあり。0120番号よりも好きな番号を取得できるケースが多いでしょう。たとえば、自社の名前や商品名・サービス名と語呂合わせで選ぶなど、覚えやすい番号を選べる可能性が高くなります。

 

電話番号を覚えてもらいやすい

0800で好きな番号を取得しやすいということは、顧客に電話番号を覚えてもらいやすいというメリットにつながります。語呂合わせやキリ番など、覚えやすい番号を手軽に取得できるのが魅力です。近年では、大手企業や公的機関などでも、「0800」を利用する場所が増えています。そのため、今後ますますの発展が期待できるでしょう。

0800というフリーダイヤルの番号を設けていることは、「顧客にいつでも気軽に問い合わせしてもらいたい」という企業の意思を示すことができます。これが、企業のイメージアップにもつながるでしょう。

 

0800のデメリット

メリットの多い「0800」番号ですが、デメリットも存在します。ここでは、主なデメリットについてご紹介します。

 

認知度がまだ低い

「0800」番号は、「0120」から始まるフリーダイヤル番号を比較すると、認知度がまだ低いといわれています。そのため、「料金がかかるのではないか」と思われて、敬遠される可能性があります。また、折り返しの際にも、フリーダイヤル番号と分からなければ、躊躇する人もいるでしょう。そのため、企業側はホームページの分かりやすい場所に、0800番号を記載したり、「フリーダイヤル番号です」などの注釈をつけたりすることをおすすめします。

 

携帯電話番号と勘違いする人がいる

「0800」番号は、一見、携帯電話の「080」に見えることから、携帯電話番号と勘違いされるケースもあります。着信履歴を見て「知らない携帯電話番号からかかってきた」と思われてしまう可能性もあるでしょう。そのため、公式サイトなどでの告知が大事になってきます。

 

0800のフリーダイヤル番号を取得する方法

0800のフリーダイヤルは、オプションで取得することができます。ここでは、NTTの取得方法をご紹介します。

 

1.NTTに申し込む

NTTの公式Webサイトもしくは電話番号から申し込みを行います。

 

2.契約

サービス、料金の確認、フリーダイヤル番号の決定、工事日程の決定などを話し合います。問題がなければ契約になります。

 

3.工事

申し込みしてから5営業日ほどで開通します。場合によってはさらに時間がかかる場合もあります。

 

NTTで申し込みする場合は、以下のNTTの回線が利用できます。

・「Arcstar IP Voice回線」

・「ドットフォン回線」

・NTT東日本・NTT西日本の「電話回線(加入電話)」

・「ISDN回線」

・「ひかり電話(0AJ-IP電話)」

 

また、以下の協定事業者の回線でも可能です。

フリーダイヤル 他社直収電話 KDDI株式会社

Coltテクノロジーサービス株式会社

CTC(中部テレコミュニケーション株式会社)

ZIPテレコム株式会社

テクノロジーネットワークスグループ(旧:J-COM)

0AJ-IP電話 KDDI株式会社

Coltテクノロジーサービス株式会社

CTC(中部テレコミュニケーション株式会社)

株式会社STNet

QTNet(九州通信ネットワーク株式会社)

株式会社オプテージ、TOHKNet(東北インテリジェント通信株式会社)

株式会社エネルギア・コミュニケーションズ

ZIPテレコム株式会社

テクノロジーネットワークスグループ(旧:J-COM)、株式会社三通

NTTドコモ株式会社(ドコモhomeでんわ)

フリーダイヤル・

インテリジェントサービス

他社直収電話 KDDI株式会社

Coltテクノロジーサービス株式会社

CTC(中部テレコミュニケーション株式会社)

ZIPテレコム株式会社

テクノロジーネットワークスグループ(旧:J-COM)

0AJ-IP電話 KDDI株式会社

Coltテクノロジーサービス株式会社

CTC(中部テレコミュニケーション株式会社)

株式会社STNet

QTNet (九州通信ネットワーク株式会社)

TOHKNet (東北インテリジェント通信株式会社)

株式会社エネルギア・コミュニケーションズ

ZIPテレコム株式会社

テクノロジーネットワークスグループ(旧:J-COM)

株式会社オプテージ

株式会社三通

NTTドコモ株式会社(ドコモhomeでんわ)

参照:NTTコミュニケーションズ「フリーダイヤル ご契約条件」

 

0800番号を提供している会社

0800から始まる電話番号を提供している会社には以下が挙げられます。

NTTコミュニケーションズ株式会社 KDDI株式会社
東日本電信電話株式会社 西日本電信電話株式会社
株式会社QTnet 楽天モバイル株式会社
ソフトバンク株式会社

出典:総務省「電気通信番号指定状況」

 

0800のフリーダイヤル番号は、NTTコミュニケーションズだけでなく、複数の会社が提供しています。どこの会社で契約するかは、自社が契約している固定電話回線で決めるとよいでしょう。

 

クラウドPBXならフリーダイヤルも利用できる

クラウドPBXでも、フリーダイヤルを使用することも可能です。クラウドPBXなら

インターネット回線があれば利用できるので、外出先でもフリーダイヤル番号を用いて発着信することができます。ベンダーによっては、ナンバーポータビリティを利用し、現在使用している電話番号を変えずにそのまま利用することも可能です。既に利用しているフリーダイヤル番号を利用する方法には以下が挙げられます。

 

・既存のフリーダイヤル番号を利用する方法

1.ダイヤルイン番号とフリーダイヤル番号の紐づけを、SIPトランク事業者に依頼する

2.ダイヤルイン番号が決定したら、NTTコミュニケーションズなどの事業者に紐づけ作業を依頼する

3.クラウドPBXと契約したら、SIPトランク事業者に、クラウドPBXの必要な情報を提供してもらう

4.SIPサーバーを構築し、クラウドPBXのベンダーに必要な情報が提供される

5.SIPサーバーとクラウドPBXの接続を実施

 

フリーダイヤルなどの着信課金番号のサービスは、顧客にとって便利で利用しやすいサービスです。しかし、企業側からすればコストがかかるため、デメリットも多いものでした。また、着信課金番号にかかってきた電話を別の端末に転送する場合、ボイスワープ機能などのオプションサービスを利用する必要があり、このオプションにもコストがかかってしまいました。こうした数々の問題を解決できるのが、クラウドPBXです。

クラウドPBXは、インターネット回線さえあれば、複数の端末や拠点を内線化できます。スマホからでも会社の電話番号で発着信できるようになります。これまでの着信課金番号サービスの場合だと、社外のスマホ等に取り次ぐには、転送サービスを利用するか、外線でかけるしかありませんでした。クラウドPBXなら、オフィスの電話と外出中の社員のスマホも内線電話扱いになるため、料金が不要です。そのため、通話料を大幅に下げることが可能になるのです。

 

クラウドPBXでフリーダイヤルを使うならナイセンクラウド

ナイセンクラウドは、パソコン、電話機、スマホなどにも対応しており、既にお手元にある端末を活用してご利用いただけるクラウドPBXです。03や06などの全国の市外局番はもちろん、050番号や0120・0800のフリーダイヤルに対応しています。日本マーケティングリサーチ機構調べにおいて「テレワークに役立つサービス」「信頼と実績のクラウドPBX」「経営者が選ぶ電話サービス」において1位に選ばれています。

詳しい機能については次の動画やサービスサイトをご覧ください。

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プランは3つあり、内線数に応じて金額が変わります。内線数が多い場合はお得な割引もございます。詳しい料金は自動見積りや個別見積りでご確認ください。

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また、2台のスマホでフリーダイヤルを利用することに特化した「スマフリ」もございます。ナイセンクラウドの機能を小規模に導入できるスマフリを先に導入してみて、使い勝手や機能を確認したのちにナイセンクラウドに切り替えることも可能です。

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フリーダイヤルの種類について知ろう 

「0800」番号は、着信側が料金を負担する着信課金番号です。いわゆるフリーダイヤル番号ですが、まだまだ0120と比較すると知名度が低いのが現状です。しかし、0210と比較すると好きな番号を取得できるなどメリットもあるため、フリーダイヤルを導入しようかどうか考えている企業にはおすすめの番号といえます。また、同時にフリーダイヤル番号をどこでも利用できるクラウドPBXの導入も検討してみてはいかがでしょうか。