104電話番号は「番号案内サービス」使い方や利用料金は?

かつて、知らない電話番号を調べる際の代名詞であった「104」の番号案内サービスが、大きな転換期を迎えています。インターネットが普及する以前は、受話器を取って「104」を回せば、オペレーターが迅速に対象の番号を教えてくれました。しかし、スマートフォンの普及や検索サイトの利便性向上により、このサービスの利用者は年々減少しています。
こうした背景から、NTT東日本およびNTT西日本は、104電話番号案内サービスの提供を終了することを決定しました。長年親しまれてきたサービスがなくなることで、これまで104を頼りにしていた方々や、自社の番号を登録していた企業には少なからぬ影響が予想されます。
本記事では、サービス終了の背景や、終了後に困らないための代替手段、さらには企業側が取るべき対策について詳しく解説します。
104電話番号とは?
104電話番号は「番号案内サービス」に接続するための電話番号です。「3桁番号サービス」の一種で、市外局番などはなく、全国どこからでも「104」の3桁だけで電話をかけられます。
番号案内サービスは、特定の企業や個人宅などの電話番号をオペレーターが案内するサービスです。1890年にサービスの提供が開始され、非常に長い歴史を持ちます。現在はインターネットの普及により利用者が少なくなりましたが、かつては広く利用されていました。
104電話番号で受けられたサービス
104の番号案内は、単に電話番号を教えるだけでなく、オペレーターによる柔軟な対応が特徴のサービスでした。最も基本的な機能は「名称と住所からの番号照会」です。正確な名前が分からない場合でも、オペレーターが複数の候補を提示して特定をサポートしてくれました。また、照会した番号へそのまま電話をつなぐ「接番接続サービス」も提供されており、メモを取る手間を省ける点も重宝されていました。
さらに、深夜や早朝を問わず24時間体制でオペレーターが常駐していたため、緊急時に連絡先を知りたい際にも頼れる存在でした。電話帳に掲載されていない最新の情報も、登録さえあれば案内可能という網羅性の高さが、長年の信頼を支えていたといえます。
出典:NTT西日本「番号案内(104番)」
https://www.ntt-west.co.jp/104/
その他の主な「3桁番号サービス」
104電話番号以外にもさまざまな「3桁番号サービス」が存在します。
なかでも広く知られているのが110番や119番です。事件・事故を警察に通報する場合は110番、救急車や消防車を呼ぶ場合は119番にかけます。
118番も認知度の高い番号で、海上保安庁へつながります。海上での緊急事態発生時に使用され、110・119と並び「緊急通報用番号」に分類されます。
他に117番や115番なども比較的認知度の高い「3桁番号サービス」です。117番は時報サービスで、現在の正確な時刻が音声で伝えられます。115番は電報を打つ際に利用する番号です。
このほかにも、災害用伝言ダイヤル171、消費者ホットライン188、児童相談所虐待対応ダイヤル189なども3桁番号サービスの一部です。
104電話番号は2026年3月末にサービス終了
現在も利用可能な104電話番号ですが、2026年3月31日をもってサービスを終了しました。主な理由は、利用者の減少とスマートフォンの普及によるものです。
スマホの普及により104の利用者は減少しており、さらに固定電話の利用者自体も減っていることから、長年続いた104サービスはその役目を終えることとなりました。
また、104電話番号のサービス終了に伴って、「タウンページ」の提供も終了予定です。104電話番号と同様に利用者が減少しているのに加え、紙資源の消費量を削減する狙いもあります。一方で、インターネット上で提供されている「iタウンページ」は引き続き利用可能です。
現在も電話機のそばにタウンページを置いているところはまだあるかもしれませんが、そうした光景もまもなく過去のものとなるでしょう。
104電話番号の終了後、電話番号を探す主な代替手段は?
104サービスが終了した後は、自分自身で電話番号を調べる必要があります。現在、多くの場面で活用されている代替手段には、主に以下の方法が挙げられます。
NTTドコモの104サービス
NTT東日本・NTT西日本による104番号案内は終了しますが、2026年4月1日以降、NTTドコモが番号案内事業者となってサービスを提供します。
ただし、変更後の104サービスで案内されるのは企業・行政の電話番号に限られ、個人の電話番号は案内対象外となります。また、営業時間も9時から20時までに変更されるため、従来の104と同じ感覚で24時間利用できるわけではありません。利用できる範囲や時間帯を確認したうえで、必要に応じて検索エンジンや地図アプリなどと使い分けるとよいでしょう。
検索エンジンでの直接検索
GoogleやYahoo!などの検索窓に「(名称)+電話番号」や「(名称)+(地名)」と入力して検索する方法が一般的です。多くの企業や店舗は公式サイトを持っており、そこには基本的に連絡先が記載されています。スマートフォンの場合は、検索結果に表示された電話番号をタップするだけで、そのまま発信できるためスムーズです。
Googleマップなどの地図アプリ
地図アプリで目的地を検索すると、住所や営業時間とともに電話番号が表示されます。外出先で近くの店舗や施設を探す際には、位置情報と連動しているため、検索エンジンよりも早く目的の情報にたどり着けるケースが珍しくありません。視覚的に場所を確認しながら連絡先を知りたい場合に適しています。
iタウンページ(Web版電話帳)
紙の電話帳であるハローページはすでに廃止されていますが、Web版の「iタウンページ」は現在も稼働しています。業種別や地域別での検索が可能であり、104に近い感覚で企業情報を探せるツールです。信頼性の高いデータベースとして、ビジネスシーンでも活用されています。
企業の公式SNS
近年、飲食店や小規模なショップでは、Webサイトの代わりにInstagramやX(旧Twitter)などのSNSを連絡手段として活用する傾向が見られます。プロフィールの連絡先欄に番号が記載されている場合が多く、臨時休業などの最新状況を確認する手段としても有効です。
電話番号を見つけてもらうために企業側が意識すべきことは?
104のサービス終了は、消費者だけでなく企業にとっても無視できない出来事です。「104に聞けば教えてもらえる」という経路が断たれるため、自ら情報を発信しなければ、顧客が自社の番号を見つけられなくなるリスクが生じます。企業側が意識すべき対策を紹介します。
Webサイトの連絡先情報を正確に記載する
まず取り組むべきは、自社サイト内の電話番号情報の整理です。代表番号や各部署の直通番号が分かりやすい場所に掲載されているか、古い番号のまま放置されていないかを点検してください。検索エンジンが情報を正しく読み取れるよう、画像データではなくテキスト形式で番号を記載するのが望ましい対応となります。
Googleビジネスプロフィールの管理を徹底する
地図アプリでの検索が増えている現状において、Googleビジネスプロフィールの登録と更新は必須といえます。ここに登録された番号が間違っていると、顧客が他の店舗へ流れてしまうおそれがあります。住所、電話番号、営業時間の3点は、常に正確な状態を維持するよう心がけましょう。
外部サイトの掲載内容を定期的に確認する
自社サイト以外にも、ポータルサイトや求人サイトなど、自社の電話番号が掲載されている媒体は多岐にわたります。一部のサイトだけ情報が古いと、顧客を混乱させる原因になります。全プラットフォームで一貫した情報を発信し、「どこで見ても正しい番号が分かる」状態を目指すことが重要です。
ネット検索に不慣れな層への配慮
104を利用していた層の中には、インターネット検索になじみがない高齢者も含まれます。こうした方々に向けて、会報誌やチラシ、店頭の掲示物などに大きく電話番号を記載しておくことも、親切な対応の一つと言えます。デジタルとアナログの両面から、連絡手段を明示しておくことが重要です。
104電話番号の使い方
104電話番号を利用する際の手順について見ていきましょう。
事前準備
104電話番号を利用する際には、電話が非通知設定になっていないかどうかを確認しておきましょう。非通知設定のままでは利用できないため、解除しておく必要があります。なお、非通知設定でも「186」を先頭に付けてから104をダイヤルすれば利用可能です。
また、あらかじめ案内を希望する相手の名前や住所を確認し、メモを用意しておくとスムーズに利用できます。
104電話番号にかけてからの手順
104電話番号に発信するとオペレーターにつながるため、電話番号を案内してもらいたい相手の氏名や企業名などを伝えましょう。同姓同名の人がいる場合もあるため、住所も伝える必要があります。番地まで分からなくても対応できる場合もありますが、市区町村に加えて町名まで分からないと案内できない場合があるため、できるだけ正確な情報を準備することが大切です。
オペレーターが相手を特定できたら電話番号を伝えてもらえるため、忘れずにメモしておきましょう。
なお、番号案内サービスで案内してもらえるのは、電話帳に登録されている番号、もしくは事前に案内を申し込んだ番号に限られます。それ以外の番号は案内できません。
最近では、固定電話を使用していない一般家庭や企業も増えており、固定電話があっても電話帳登録していない場合もあります。ただし、案内できなかった場合は料金が発生しないため、安心して利用できます。
104電話番号の利用料金
104電話番号の利用料金は、発信する電話の種類や1ヶ月間の利用回数、時間帯によって異なります。以下に種別ごとの料金をまとめます。
固定電話の場合
午前8時から午後11時までの時間帯に、月に1回利用するのであれば66円です。同じ時間帯で月に2回以上利用する場合には、最初の1回は66円ですが、2回目以降に関しては99円です。
例えば4回利用した場合には、最初の1回だけ66円で残り3回がそれぞれ99円のため合計363円かかります。
また、午後11時から午前8時までの時間帯に利用する場合には、1ヶ月の利用回数にかかわらず1回あたり165円です。
携帯電話の場合
携帯電話の場合には通信会社によって利用の可否や料金が異なります。
一例を挙げるとドコモの場合、1回あたり440円です。auとソフトバンクは220円で利用できます。ただし、ソフトバンクは2025年10月1日から440円に改定される予定です。
いずれも一律の料金設定で時間帯や月の利用回数などで変わることはありません。
また、格安SIMからの発信では、利用できない場合があります。
公衆電話の場合
104電話番号の番号案内サービスは、公衆電話からも利用できます。以前までは料金が発生していましたが、現在は無料で使うことができます。
ふれあい案内(無料番号案内)とは
ふれあい案内は、障害者向けに提供されている無料の番号案内サービスで、事前登録によって利用可能になります。
事前登録の際には、ふれあい案内事務局に電話かFAXで連絡して申込書を取り寄せましょう。必要事項を記入し障害者手帳のコピーを添えて返送すると、登録ができます。受理された後は内容の確認などが行われて、利用開始時期などの通知が郵送で行われます。
利用開始日以降は、104番に電話をかけることでふれあい案内を利用できます。オペレーターが電話に出たら、ふれあい案内を利用したい旨を伝えましょう。ふれあい案内登録番号や暗証番号などを尋ねられ、回答してからサービスを利用するという手順です。サービスの内容は通常の番号案内サービスと同様です。相手の氏名や住所を伝えると、電話番号を案内してもらえます。
また、ふれあい案内はFAXでも利用可能です。ふれあい案内を利用したい旨と必要な情報を記載して送信すると、対象の電話番号が書かれた返信が届きます。
まとめ
104電話番号は3桁番号サービスの一種で全国どの地域からも104とダイヤルするだけで利用できます。個人や企業の電話番号を有料で案内してもらえます。
明治時代からある非常に歴史の長いサービスですが、2026年3月31日でサービス終了が予定されています。サービス終了前に電話番号を調べる機会があれば、一度試してみるとよいでしょう。




















